文芸同人誌「白雲」39号(横浜市)
本誌は、発行日1月10日の新春号は昨年暮れに届いた。商業誌並にひと月早く発行したのも読者サービスか。
俳句主体の同人誌に創作等も増えてきた歴史を持つ。主宰者の岡本高司氏は交流や文芸誌化に意欲的な方だ。関東同人誌交流会にも積極的に参加して来た人だ。
交流会で知り合って以来、毎号律儀に送られてくる。 今号は小説3作と随筆4作に紀行文も一作あり90頁だ。
本来の俳句・短歌等の倍近くも散文が占めている。
岡本氏は「草細工」80句を掲載している。流石は主宰者だ。ユーモァと人情が軽やかに詠われていて幾つか立ち止まった。
・がぶ飲みの水道水や夏休み
・ビール試飲モンローウォークしてみるか
・その墓を離れぬ人や秋日傘
・この猫はどこへ帰るか草の花
・洗濯物ぱんぱんやって文化の日
・顔見知るやうな案山子と出会ひけり
また、巻頭言の「カノジョのいる風景」岩谷征捷にも立ち止まった。元関脇・開降の本名が青木勘乃丞で、それをカノジョと呼ぶ同級生。昭和三十年の秋田での中学生時代を思い出が記された短文である。
発行所=横浜市港南区港南6-12-21・岡本高司・白雲の会。
紹介者=外狩雅巳《外狩雅巳のひろば》(町田文芸交流会事務局)
| 固定リンク
コメント
突然失礼いたします。
岡本高司さんの知人の塚本と申します。
岡本さんに訃報のご連絡をしたいのですが、電話番号はおわかりでしょうか?
投稿: 塚本 優 | 2019年3月24日 (日) 15時28分