会員はサイトのテナント~その存在を知ってもらうことが第一
情報紙の発行から出発した文芸同志会ですが、紙の発行をとりやめたことで、会員に中止した発行分の会費を返還しました。それでも、なんとなく申し訳ないので、本サイトで機能を継続させてきたわけです。紙が出なくても、情報交流がしたいという会員が残ったので本サイトを使うことができるようにしました。有料テナント方式です。外狩雅巳氏は、その機能をよく習得して活用しています。希望者に本を贈呈するということです。彼の作品はプロレタリア文学から手法を学んでいます。しかも現代人ですから、当然いまの時代に沿った書き方になっています。ですから、プロレタリア文学的な精神を知るには、過去の名作を読むより外狩作品を読む方が、現代の世情の総括がよく読み取れます。ここにある同人誌作品紹介は、自分の生活している社会とのかかわり方に視点を置いています。北一郎の評論(公開中)を読みながら読むと、作品の向き合い方が理解できるかもしれません。
ところで、11月の第19回文学フリマでは、文芸同志会の発行物は好調で、山川豊太郎の「赤毛のアン」などの評論が、午後4時にはすべて売り切れました。文学フリマの話題を追うネットでも《成年男子のための『赤毛のアン』入門……第19回文学フリマで見つけた噂のすごい本》紹介されて、「あった。ここですか。探したんでんすよ。」と男女を問わず人気でした。
また、伊藤昭一の「なぜ「文学」は人生に役立つのか」の増補版も、なぜカラオケと文学活動をくらべたのか、とか、菊池寛をよんでいないけど、理論が独特だというようなを質問が相次ぎ、買われました。
「野上弥生子の文学とその周辺」伊藤誠二編著(本体1000円+税)。野上弥生子の想い出とその文学について語った随想集。伊藤昭一、浜賀知彦、野上燿三、伊藤誠二、岡田すみれこ、石塚秀雄、日野多香子、山下博>故・野上燿三氏の「母、野上弥生子の目」を掲載。いまとなっては野上弥生子の晩年を記した貴重な資料となっております。これは普段から年に2、3冊注文が来てうれているロングセラーです。
文芸同人誌「砂」第126号の裁判傍聴記「文芸同人誌も危ない『特定秘密保護法」伊藤昭一」が売れました。出店料は5500円ですが、売り上げは7000円超で赤字は免れました。
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