著者メッセージ: 下村敦史さん 『闇に香る嘘』
第60回江戸川乱歩賞を受賞した下村敦史です。
この度は、受賞作『闇に香る嘘』が「このミステリーがすごい! 2015年版」国内編で3位、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で2位にランクインし、大きな驚きと喜びを感じています。応募時は、まさかこのようなことになるとは想像もできませんでした。
受賞作を自分の“奇跡の一作”にしてしまわないよう、よりいっそう努力していこうと改めて思います。受賞後第一作の『叛徒』は、来年1月下旬に発売予定です。歌舞伎町で殺人事件が起き、新宿署に勤務する七崎隆一が行方不明の息子の関与を疑うことから物語は始まります。七崎は、中国人関係者と取調官の会話の橋渡しをする中国語専門の通訳捜査官という立場を利用し、偽りの通訳で捜査をミスリードしながら単独で真相に迫っていきます。そんな少し変わり種の警察小説です。次作共々、興味を持って手に取っていただけたら幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いします。(下村敦史)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2014年12月15日号より)
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