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2014年11月15日 (土)

著者メッセージ: 濱嘉之さん 『オメガ 対中工作』

  覇権主義国家とは、どういう思考回路を持つのか。彼らの考えはこうだ。自国が利すると踏めば、なりふり構わず敵対国を侵略したり、先制攻撃を 仕掛けてよい。相手を挑発し、先に攻撃をさせても結構。領土を拡大するという目的のためには、手段を選ばない。自国の利益のためならば、あらゆる ことが正当化される。
  現在の中国に視線を向けてみよう。日本、韓国、ベトナムなどの国土や 領海を侵略し、国際社会から非難を浴びても、中国は真顔で自らの正当性を 主張している。権謀術数の限りを尽くし、眉をひそめたくなるような利己的 な行動を、これからも続けていくつもりだろう。
  中国共産党は、長大な時間をかけて世界進出を企ててきた。中国の民はその長い歴史の中で、全世界に散らばり、土地を獲得し、中国人街を作り、現地社会に溶け込んでいった。その先にあるのは、親中国家の建設だ。すべ ては自国の利益のために――目下最大のプロジェクトは、アフリカ大陸が舞台である。本書はここに焦点を当てた。ぜひご一読いただければ幸甚である。 (濱嘉之)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2014年11月15日号より) 

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