« 文芸時評・東京新聞(8月28日夕)沼野充義氏 | トップページ | 穂高健一氏が「中国新聞」に歴史コラム開始 »

2014年8月31日 (日)

文芸時評9月「束ねない」感性 早稲田大学教授・石原千秋 

  芥川賞を受賞した柴崎友香『春の庭』(文芸春秋)の広告に「選考委員の絶賛をあびた、みずみずしい感覚」とあったからだ。僕はこの広告を見てゲンナリした。こういう手垢にまみれたフレーズで『春の庭』を「束ね」て売り出そうとする編集者だか営業部だかの感性の古くささにあきれたのだ。この小説にふさわしいフレーズを捻(ひね)り出すのが、『春の庭』に対する最低限のリスペクトだと思う。
 「束ねない」感性 早稲田大学教授・石原千秋(産経ニュース)

|

« 文芸時評・東京新聞(8月28日夕)沼野充義氏 | トップページ | 穂高健一氏が「中国新聞」に歴史コラム開始 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 文芸時評・東京新聞(8月28日夕)沼野充義氏 | トップページ | 穂高健一氏が「中国新聞」に歴史コラム開始 »