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2014年7月11日 (金)

著者メッセージ: 大山淳『猫弁全集』

 東大卒の弁護士なのに、六畳ひと間のアパート暮らし。 猫がいっぱいいる事務所で、人のため猫のために走り回る百瀬太郎は、 くせ毛で丸めがね。見た目も冴えません。
 ミステリーなのに人は死なないし、弁護士ものなのに法廷シーンは描かれ ない。そんな『猫弁』シリーズをこれまであたたかく見守ってくださった みなさま、ありがとうございます。いよいよ完結のときが来ました。
 第5弾『猫弁と魔女裁判』、百瀬はついに法廷に立ちます。そして百瀬は……結婚できるのでしょうか?
 1から4で撒かれた種が、最後にどんな花を咲かせるでしょう? 同時に『猫弁全集』が発売されます。
 第1弾から第5弾まですべてが収録。初版はカスヤナガトさんのイラストカード付きです。
 10日前には、第三弾『猫弁と指輪物語』が文庫化されました。 6月って、猫弁祭り?
 ここでお願いがあります。 『猫弁』は一読ではなく、再読していただきたいのです。ラストを知って 読み返すと、気付くことがあります。無作為にふっと開いて読み返しても、 発見があるように、一行一行、心をこめて書いています。 文庫でも単行本でも全集でもいい。人生のお供として、みなさまのおそば に置いていただき、時たま手に取っていただけたら。それが著者であるわたしの贅沢なお願いです。(大山淳子) (講談社『BOOK倶楽部メール』 2014年7月1日号より) 


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