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2014年7月29日 (火)

同人誌の展望を「相模文芸」の姿で見る=外狩雅巳

 文芸同人誌「相模文芸」は、年二回刊行を続けて14年になる。今年は29号まで発行する。作品は九月二十日締め切りで集める。
 編集委員会の四名が点検し編集し印刷社に発注する。発行は12月初めを予定している。
 28号は250頁弱。29号も200頁を超えるだろう。会員33名に分配する。その号の執筆者は多く配分される。
 掲載負担金は頁千二百円。発行費用五十万円程度の半分は会費で負担する。月会費は千五百円。
 月二回の定例会で順次作品合評を行う。公民館での例会には二十人程度が参加する。
 会長以下10名の役員が一年任期で運営を分担する。年間運営費は百万を大きく超えている。主な支出は文芸同人誌の発行費である。会は同人誌発行と合評を主な事業としている。
 「文学街」の森主宰から届財政報告書もやはり年間二百万程度の収支が記録されている。
 「群系の会」からの財政報告も似た数値である。文学街は600人、群系の会は百人弱の会員である。
 運営をどう位置付けるかは組織の内実に係わる問題である。首脳部の文学性が問われる。
 相模文芸クラブは市民文芸愛好家のサークルとして発足し進行している。趣味の会である。
 会則で公序良俗を作品基準にしている。ジャンルや完成度や思想性などでは選別していない。
 これまで寄稿されたもののほとんどが認められている。詩歌も論文も物語作品も掲載されて来た。
 構成員の高齢化で随筆や詩歌・身辺雑記が増えている。知識人の発言や論文も寄稿されてきだした。
 最近私がこの欄等で報告しているように市民総合雑誌・詩歌雑誌等との差異も薄れている。仕事で文書能力・研究能力・意見表明力を培い余裕の年金生活者としての高齢者が増加している。この人たちの趣味の会として総合雑誌的な発展が予想される。ウエブ利用も向上している。
 若者文化からの文芸的同人誌盛況。老人文化からの総合誌盛況。これが今後の展開となろう。
 「文芸思潮」誌はマンガ等をも受け入れた編集方針である。「群系」誌は研究者の専門性が求められている。
 純粋な文学作品としての小説を中心とした同人誌が多かった過去は少しずつ変容してきている。
 そんな状況の現場からの報告として今後もこの場所で発信させてもらうつもりだ。
 「文芸同志会通信」は各種サイトを展開しカテゴリ括りも優れている。時代抱擁力があると見た。長らく中小企業経営者の意向を汲んだ方面にも「暮らしのノートITO」で、発信し信頼を勝ち得ている。財産は深く大きいと見た。グローバル化・ウエブ化・そして心の問題。多様化する今をこのサイトで同時発信してゆきます。
 ■関連情報《外狩雅巳のひろば

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