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2014年7月13日 (日)

「北方文学」70号記念号(新潟県)のいま=外狩雅巳

 「北方文学」70号がこのほど発行された。96頁建てになっている。314頁という大冊である。24名の同人中10名が長岡市・六名が新潟市。創刊54年での70号記念号である。詩三編・小説四編・史伝一遍・評論十篇。
 「編集後記」から抜粋すると―ー、
 全国に同人雑誌は無数にあるが、ほとんどの雑誌が評論の不在を露呈している。
 そんな中で「北方文学」は例外的な存在である。しかし、本当にそれでいいのか という疑念は残る。
 評論というものは、あくまでも「創造そのもの」ではあり得ないからである。それは創造をめぐる二次的な言説にすぎないとも言える。
 しかし、「文学」というものを相対化して論ずることは、どうしても必要なことであり、評論の重要性はある意味でゆるがない。---
 ※私は相模文芸クラブの設立以来十年間にわたり事務局を担当して来ました。
  同人誌・相模文芸の会員作品は文芸思潮・文学街で取り上げられました。
  結果、全国から問い合わせ等もあり、詩誌交換等の交流が広がりました。
  北方文学も長い交流があり1800円の雑誌を毎号贈ってくれます。後記にあるような深い問い掛けには答える術はないものの考えさせられました。地域文化を担う自負を読ませられたように感じました。
  交流により多くの同人雑誌を読んで来ましたが他人事として接したようでした。
  相模原に15年。もうすぐ30号。改めて考える機会だと思いました。
「北方文学」発行元・新潟県柏崎市小倉町13-14、玄文社
《参照:外狩雅巳のひろば

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