文芸同人誌の動向!「白雲」38号(横浜市)=外狩雅巳(投稿)
「白雲」38号・2014朱夏が発行された。96頁建てになっている。今号で創刊19年になる。会員100名という盛況である。 俳句と短歌を始め詩や紀行文もある。小説と随筆も充実してきた。岡本多可志の俳句は80句も掲載されている。主宰者の貫録である。
柏手の2つめ強く初参り
日に当たるそれだけでよし福寿草
だんだんに川音高し梅林
うぐひすの一山狭めゐたりけり
土筆摘む手元が早くなりにけり
また、編集にも気配りが多くなされている。主宰者の目配りだと思う。例えば、他誌との交流にしてもそれぞれ7首を紹介している。個人句集の紹介ではさらに多く15首も抜粋し掲載している。
句会・吟行会を毎月開催したうえで「白雲」誌合評会もおこなっている。交流先も多いし寄贈先も多い。500部発行も理解できる。作品掲載はページ3500円が必要。会員分担金も3500円である。この他にも散文寄稿等の割増金や交流・寄贈先一覧等の記述もある。
私の処には(読者各位へ)と題した挨拶文も織り込まれている。
主宰者の岡本氏とは関東同人誌交流会で懇意になり交流中である。先日のまほろば賞選考会では独自の採点表も作成し配布してくれた。
意欲・気配り・率先発言など会合の先導者として見せ場も多かった。三桁の会員を擁する文芸同人会の運営手法は勉強になりました。
発行所=横浜市港南区港南6-12-21・岡本高司・白雲の会。
参考《外狩雅巳のひろば》
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