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2014年7月 6日 (日)

早稲田大学教授・石原千秋 責任と無責任のあいだ!7月号

   《7月号 早稲田大学教授・石原千秋 責任と無責任のあいだ》説明責任は果たせないが書くと決めたと自己言及しながら書いているのが、青来有一「悲しみと無のあいだ」(文学界)である。「原子爆弾の光景」を長崎で見た父親が、癌(がん)を病んで息を引き取った。その体験を書きたいのだが父親は多くは語らず、結局「わたし」はいくつもの先行する文学作品に託して、たどたどしい、あるいはしどろもどろの「です・ます」の文体で書き上げる。それが悲しい。その悲しみを文学が支えている。最後は文学に賭けるしかなかったのだと、問わず語りに語っている。タイトルも含めて、これが秀抜な文学になっている。

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