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2014年6月30日 (月)

文芸月評(読売新聞6月25日)杭となる文学の表象…世代超え広がる波紋

 松浦寿輝さん(60)の『明治の表象空間』(新潮社)。「新潮」で2006年から5年ほど続いた連載をまとめた著作は、本文だけで700ページを超す。《本文【文芸月評】杭となる文学の表象…世代超え広がる波紋(2014年06月25日) 》
 湯本香樹実さん(54)の短編「弟の部屋で」(新潮)は、交通事故で意識不明になった弟の部屋を姉が訪ねる。植物の濃い匂い、鮮やかな青のベッドカバー、夢とも現実ともつかない弟の声……。
 山下澄人さん(48)の「ルンタ」(群像)は、一緒に2年間暮らした女に去られた男の心の風景をつづるようだ。
 青来有一さん(55)の「悲しみと無のあいだ」(文学界)は、生前には詳しく聞けなかった父の被爆体験を息子が想像などで補い、書き留める。 北野道夫さん(30)の「305」(すばる)は、取り壊しの決まった高層団地とそこで野良猫のように遊んで育った3人の男女のイメージを核に、自分でも制御できない性、愛、死の衝動を荒れ狂わせた。
 昨年8月号から計12回の連載が完結した瀬戸内寂聴さん(92)の私小説「死に支度」(群像)には、老年の真率な響きがある。91歳を目前にした作家は、身辺の負担を軽くするため、20代の女性一人だけを残し、ベテランのスタッフが仕事場から退くことになった。(文化部 待田晋哉)(2014年06月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun)

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2014年6月29日 (日)

西日本文学展望 「西日本新聞」6月26日(木)朝刊、長野秀樹氏

題「虚実皮膜の間」
山本友美さん「また『サランヘ』を歌おうね」(福岡市、花乱社発行)、小川龍二さん「悔恨-或る下士官の記録から-」(第七期「九州文学」26号、福岡県中間市)
「九州文学」より篠原博人さん「豚のシッポ」・後藤克之さん「あの夏の匂い」、「詩と真実」780号(熊本市)よりまえだかずきさん「リスクの軌跡」・戸川如風さん「貫く愛」
(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめより)

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2014年6月28日 (土)

同人誌「文芸きなり」第78号(三重県三重郡)

  本誌は文章教室から始まり、84年から30年続く会。当時の師である評論家の清水信が同人誌の歴史や情報を「中部誌史」として連載中です。現在会員12名。内男性は二名。百頁強で二回発行。月例合評会を名古屋で行っているそうです。
【「生きるということ」西垣みゆき】
  高花華の営むプディックに来た客である小学校同級生だった河井治子との回顧談で、53才の主人公が小学三年の時に治子に唆されたキャラメル盗難の思い出を巡る会話です。
  心の傷として構えて持ち出す主人公に対して大袈裟だと反論する治子の生き様が重い。「あなたは一度の罪に怯えていたけど、私は華ちゃんの何倍も罪を重ねて来たわ。」と治子が語る盗みをも厭わない過去の日々。その上で得た生き甲斐を聞かされる主人公。
  ―本当の気持ちは私にしか分からない。寂しさも生き甲斐も、個人のものーと書き、―自分で解決していく他はないーと続ける。過去の盗難事件を二人だけの秘密にする。
  30数枚の作品だが大詰めの終盤で纏め上げている。読み終わらせる工夫が巧みである。 
 発行所=〒510-1242 三重県三重郡菰野町大羽根園柴垣町13-8、西垣方。
紹介者「詩人回廊」外狩雅巳
  ――――――☆――――――
別記=本誌との出会いは、西垣美幸さんから毎号送付を受けている。「文学街文庫」での共著がきっかけです。この文庫本は同人会「文学街」の主宰者である森啓夫さんに作品参加を誘われました。巻末の著者住所表の各人に雑誌「相模文芸」や個人出版本を送り繋がりを作り続けて来ました。
  彼女とはまだ面談は有りませんが毎回の返信は欠かさない方なので親密さを感じています。作品からの推測では六十代後半の方のようですが毎号掲載しています。今号は巻頭です。後記には十名が一言を寄せていて高齢女性達の親密さと文芸意欲が伝わってきます。外部との交流も盛んで今号中には受贈誌一覧表もあり「中部文学」など12誌が連なっています。印刷同封の送付状には103才の御尊父との同居やパソコン買換えなどの私事も載せています。数行の手書き追加文もあり気配りのある送付を受け取り私ももてなす気持ちになりました。

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2014年6月27日 (金)

穂高健一の歴史書!髙間省三を描く『二十歳の炎』

 髙間省三は満20歳で浪江で戦死した。そして、広島護国神社の筆頭祭神に祀られた。明治20年代の「軍人龜鑑」には、英雄として、加藤清正、山田長政、徳川家康などと並んで表記されている。《参照:穂高健一ワールド
 軍人・武勲ではなく、頼山陽(広島)の皇国史観の延長上で、若くして死んだ高間省三を評価しているのだ。
 江戸時代260年間は国内外で一度も戦争がなかった。明治時代になると、軍事国家となり、10年に一度は海外で戦争する国家になった。日本人の庶民の多くの血を流させてきた。戊辰戦争が平和国家から軍事国家になった。ここが原点となった。
 これまで歴史小説作家たちは、明治維新を生み出した薩長の立場で書かれていた。このスタンスで読めば、平和国家がなぜ軍事国家になったか、という教訓は得難い。この後、私たちが平和国家か、戦争国家か、それを判断させれるときに、戊辰戦争から、学んでほしい会津城と比べると、浜通りの戦の研究者は少なく、実に薄い資料だった。
 それでも、楢葉町、富岡町、双葉町、浪江町、南相馬町、相馬市の各教育委員会の歴史専門員が協力してくださった。
 原発事故で、まだ立ち入り困難区域だった。役場職員だから、一次帰省で、市役所や公民科の資料室から該当資料を運び出してきてくれた。頭が下がる思いだった。 
 広島側と福島側の資料がそろったのが、昨年末である。そして、ことし(2014年6月)に「二十歳の炎」が世に送り出された。


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2014年6月26日 (木)

電子出版市場が1千億円超え、2013年度インプレス総研調査

2013年度の電子出版市場が1013億円で、初めて1000億円の大台を突破したことがわかった。インプレスビジネスメディアのシンクタンク部門、インプレス総合研究所の調査による。 電子書籍市場は前年比28.3%増の936億円。電子雑誌市場は、同97.4%増の77億円。スマホ、タブレットなど「新たなプラットフォーム向け」の電子書籍市場は、同114・4%増の789億円。ケータイ向け市場は、同60.1%減の140億円だった。インプレス総合研究所は、18年度の電子書籍市場を2790億円程度と予測。この調査は出版社、電子書籍ストア、取次事業者などの電子書籍関連事業者へのヒアリング、ユーザーアンケートなどを分析して算出したもの。

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2014年6月25日 (水)

文芸同人誌「あるかいど」第52号(大阪市)

 本誌は発行者が大阪文学学校の講師、(社)大阪文学協会代表の高畠寛氏で、同人メンバーも充実している感じがする。その中で印象の強かったものを紹介する。
【「萬壱さんと語るー全国同人誌フェスティバルの夜」高原あふち】
 同人雑誌のフェスタが三好市であって、その日の夜に、芥川賞作家の吉村萬壱氏が姿を見せ、意見を交わす。プロ作家との交流の要点を軽快な筆致で楽しそうに報告する。純粋な心模様が文章に良い雰囲気を醸し出している。
【「叫ぶ猫は夜を叫ぶ」赤井晋一】
 連れ添った姉さん女房に別れをつげられ気落ちしていた15年前に、酒場でノラ猫を駆除して抹殺する男の話を聞き、それが独白体の語りになっている。その間接的な表現法と主人公の年上の妻からの別れる際の情況が重ねて語られる。猫ハンターという変わった素材と、突然別れ話を持ち出す妻。どちらもこの世の不条理の姿を仄めかす。現代社会のじっとりと重い部分を軽快に表現する文章。文学的な味わいを感じることができる。
発行所=〒545-0016大阪市阿倍野区丸山通2-4-10-203、高畠方。
詩人回廊」北一郎

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2014年6月24日 (火)

外狩雅巳の作品評価の低さと高さの要因を分析すれば

   文芸同人誌に作品を発表しても、評価が高くならない、本当にそうなのか分析評価してほしい、というので、書いたのが「文芸同人誌作家・外狩雅巳の作品的な悲劇」である。これを「詩人回廊」北一郎の庭で連載公開している。ひとつの分析評論である。彼の作品集出版「この路地抜けられます」や十坪のるつぼ」は書店で200冊以上売れているという。自分は、町工場で働くひとや、当時の状況を知りたいひとには、売れるであろうと納得していた。それが今度は根保氏のサイトで取り上げられたので是非掲載して欲しいと、外狩氏から投稿があったので掲載した。《参照:外狩雅巳のひろば》。知名度の低い多くの作家は、自分の本が出版されると、主な書店を回って、書店長に「私の本を東販などの配本会社に注文して、店頭に並べていただけませんか」と営業して頼むものである。それをしないで、200冊売れたら背後にはかなりの潜在読者層がいると考えられる。

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2014年6月23日 (月)

村岡恵理 NHK朝ドラ「花子とアン」を語る

 終戦から7年後、『赤毛のアン』は三笠書房から刊行された。ドラマではこの辺りまでが描かれる。脚本には『赤毛のアン』のエピソードや名言が随所にちりばめられ、ヒロイン花子の家族構成などの設定も実際とは異なる。花子は山梨県の甲府で生まれ、5歳のときに家族で上京しているが、ドラマでは実家はずっと甲府という設定になった。《参照:産経新聞6月18日ー村岡恵理 楽しみな朝ドラ「花子とアン」 心通じ合う父娘に救われ
 もっとも大きな違いは父娘の関係だろうか。茶商人だった花子の父は娘の資質をいち早く見抜き、階級制度の壁を越えてミッションスクールに編入学させた。この父がいなければ、花子は村岡花子になり得なかった。
 祖母自身、身につまされて感じていたことだろう。大きな愛情であったことは間違いないが、当時の祖母にとって家はいつでも帰ることのできる温かい場所ではなく、むしろ退路は断たれ、先の見えない道を前に進むしかなかった。孤独感から読書に没頭し、柳原●子(やなぎわらあきこ)(歌人・柳原白蓮(びゃくれん))に対するいちずな友情がほとばしったのである。実家の家計を背負いながらも師や友人に恵まれ、やがて子供や女性たちのために良書を翻訳する道を歩み始める。

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2014年6月22日 (日)

著者メッセージ: 星野智幸さん 『夜は終わらない』

  私の渾身の長篇、『夜は終わらない』をお届けします。「渾身の」という のは、私も全力を注ぎましたが、小説の中で登場人物たちが命がけで物語を 語っていることを指しています。彼らは主人公の玲緒奈に死の一歩手前まで 追いつめられながら、とんでもない空想力を発揮して、次々と奇想天外な物 語を繰り出します。物語が物語を呼んでいくうち、お話自体が迷宮となって いき、聞いている玲緒奈はむろん、読者も、書き手の私でさえ、
迷っていく のです。迷うって、なんて愉楽に満ちているのでしょう!
  そう、この作品は『アラビアンナイト』を現代の日本に置き換える形で できあがっています。殺伐とした世界である『俺俺』を書き終えた後、たま たま読んだ『アラビアンナイト』に、私は仰天しました。破天荒で、生命力に満ちていて、残酷でエロティックで、じつに豊穣な世界でした。これを、今の空虚な日本社会で拠り所としたい、と痛切に思いました。 とにかく、小説に身を任せてみてください。そうすれば、物語が行きつく ところまであなたを運んでくれるでしょう。(星野智幸)
⇒『夜は終わらない』特設サイトにて、著者インタビュー動画ほか公開!(講談社『BOOK倶楽部メール』 2014年6月15日号より) 

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2014年6月21日 (土)

文芸同人誌「四国作家」46号(丸亀市)

 本誌は同人31人でその半数は高松市です。小説四編を中心に130頁からなっています。
【大森捷二「讃岐那賀群の刀良の帰国」】
  讃岐の古代史断片を万葉集や日本書紀を調べて書いた評論です。柿本人麻呂の長歌を紹介しながら当時の人々に迫っている。幾つかの歌を引用して中国・唐の文化と日本人論になっています。朝鮮半島の覇権を巡る白村江の戦い、大和軍捕虜の帰国談で、なかに記紀等の記録や和歌を縦横に引用し著者の歌論が展開されています。
  同時に万葉人等の当時の日本文化の洗礼度や人情も書き込まれています。大森さんは事務局を担当する心労を私信に書き添えています。しかし作品には彼の心意気が感じられ声援を送りたくなりました。白村江の戦いが日本古代東北地方に及ぼした影響は、僕の作品「北の大地の記憶」と題した小説でも背景にしていますが、二百枚程で中断しています。東アジア覇権戦争に敗れ東北征服に邁進する時代に興味津々です。大森さんに励まされました。
発行所=〒763-0081丸亀市土器町西5-370、大森方。
紹介者=「詩人回廊」外狩雅巳
          ――  ☆  ――
 別記・個人出版本紹介=群系の会同人・市原礼子さんから詩集「愛の谷」(詩画工房)と群系の会同人・澤田繁晴さんから評論「眼の人々」(龍書房)を頂きました。
 年二回刊の同人誌「群系」では僕も会員として書かせてもらっています。
 今回は七月に発行です。町田文芸交流会の小野さん作品が載ります。このような各地の同人会や同人誌作家を知ったのは交流の場です。文芸思潮の五十嵐さんの呼掛けた関東同人誌交流会で群系を知りました。文学街主宰の森啓夫さんの誘いで文学街集会にも二回参加しました。四国からやってきた大森さんと話したのはこの会合です。
 ここ数年で多くの方と知り合い.紙誌交換を続けています。特に文芸同志会の伊藤代表と知り合った事は大きいと思います。結果、こうしてネットでも文芸発信が出来るようになりました。その恩恵を活用して各地の文芸仲間とその活動実績紹介を続けます。

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2014年6月20日 (金)

第151回芥川賞・直木賞の候補作そろう。戌井昭人氏など

 日本文学振興会は20日、第151回芥川賞・直木賞(平成26年度上半期)の候補作を発表した。
 芥川龍之介賞候補には、5度目のノミネートとなった戌井昭人氏の『どろにやいと』のほか、中国留学中の横山悠太氏の『吾輩ハ猫ニナル』、柴崎友香氏の『春の庭』など全5作が選ばれた。
 直木三十五賞候補には、人気の高い「疫病神」シリーズ最新刊『破門』で黒川博行氏が6度目のノミネート。そのほか、4度目の選出となる貫井徳郎氏の『私に似た人』、家族の再生と再出発を描いた伊吹有喜氏の『ミッドナイト・バス』など、幅広いジャンルから全6作が選ばれた。
候補作品は以下のとおり。
■第151回「芥川龍之介賞」候補作品
戌井昭人『どろにやいと』群像1月号
小林エリカ『マダム・キュリーと朝食を』すばる4月号
柴崎友香『春の庭』文學界6月号
羽田圭介『メタモルフォシス』新潮3月号
横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』群像6月号

■第151回「直木三十五賞」候補作品
伊吹有喜『ミッドナイト・バス』文藝春秋
黒川博行『破門』KADOKAWA
千早茜『男ともだち』文藝春秋
貫井徳郎『私に似た人』朝日新聞出版
柚木麻子『本屋さんのダイアナ』新潮社
米澤穂信『満願』新潮社
 前期・第150回(平成25年度下半期・1月16日発表)は、小山田浩子氏の『穴』が芥川賞に、朝井まかて氏の『恋歌』と姫野カオルコ氏の『昭和の犬』が直木賞を受賞している。

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2014年6月19日 (木)

まだ少ない同人誌作品評論に向けて=外狩雅巳(投稿)

 合評会等で時々「うまいものは上手い」と没理論を聞くことがある。個人的な読後感動を具体的な分析や意味づけ」ができず強引に作品を支持する意見に出会います。
 作品を論理的に分析評価する機会も少ないのが実情です。評論の不振を嘆くのではなく自分も評論力を持ち実行したいものです。今回の北一郎評は具体的で斬新でこれこそ作品評だという意見も来ました。
 同人誌作品評は文芸誌にも少ないしネットなどでも多くは有りません。そんな中で北一郎氏の作品評を掲載した「2014・外狩雅巳の世界」は注目されています。《参照:外狩雅巳のひろば
  彼は多くの文学論・作品評を発表していますが知名度は高くありません。
 同人誌作家は自作の評を望んでいます。私も出来るだけ感想を公表します。評論の隆盛は作品出現の後押しになります。せっかく書いた仲間の作品。
 僕の読んだ作品はこの場で紹介し感想も書いて行きます。

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2014年6月18日 (水)

500文字の心臓と、短編に復帰=豆本作家・赤井都さん

  光文社などに作品掲載の前から、インターネットの投稿サイトに超短編を投稿していました。読者の反応がダイレクトにわかるのがいいです。また、たとえば音楽の世界だと数10年以上前からある一つの傾向として、商業とは縁なくインディーズで好きなものを好きなように作っていて、それがよいもので、ファンもいて、そこで充分だから、インディーズから商業デビューのルートにあえて乗らない作り手たちがいるみたいに、本の世界でも、インディーズで充分すばらしいものを書いていて、商業とは関係なくやっていっている人たちがいます。別にインディーズを商業への前段階のステップに考えるつもりは必ずしもない、という現象があったりします。
  かといって商業の話も拒みませんが、商業本に掲載されたからその後の作品発表は商業本でだけ、という縛りも全くありません。私の今回の投稿に関しても、「素人たちと一緒にやって」という見方は不要です。下二つの投稿サイトは、商業ではなく、良いサイトです。
 これまで、豆本で忙しくって、文章修業が滞ってしまったのが、気になっていました。書くぞ~なんて気はそれでもなく、だらっと休息していたのですが、5月に文学フリマに行って、みねぎしさんやタカスギさん、楽志さんの顔見てちょっとしゃべったら、なぜか家に帰ってきてから、以前みたいにパソコンに向かって、お題を見て、ワードを開いてしまっていたわ。
 「500文字の心臓」は、500字超短編。結果発表中。「短編」は1000字短編。ただいま予選投票受付中。
500文字の心臓
短編
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■豆本がちゃぽんに作品が入りました=2年半ぶりに、豆本がちゃぽんに豆本を入れました!週末から、東京堂書店神保町店と、有隣堂厚木店で開催中。一回100円、一人3回まで、両替不可。なくなり次第終了となります。いつもだと数ヵ月あります。
 私の豆本は『イタリア語の練習1』。通販ショッピングカートには入れませんが、言壺便り読者限定で7月15日まで通販します。どれが出るかわからないがちゃぽんと違って、作品指定して買うので、一冊300円、配送料手数料
200円、合計500円です。一人一冊しか購入できません。カプセルはつきません。ご希望の方は、このメールにリプライでお知らせ下さい。都合により7月15日より前に販売を終了する場合もありますが、ご了承下さい。
 「豆本がちゃぽん」は、「笑点」みたいなものだと思うようになっています。つまり、落語を一席聞くのはちょっとおっくうでも、笑点なら気楽に見られます。笑点から落語に入っていく人は案外少ないかもしれず、笑点だけのファンがつく。豆本がちゃぽんもそんなかんじかなと。作る側にとっては、今回私は、こんな小ネタを発表できる場があって、よかったな、と楽しんで作りました。小ネタこそ、豆本に似合うな、とも思いました。豆本らしい豆本の気楽さを、ずっと持っていられるのが100円の豆本がちゃぽんです。
メイキング写真掲載・赤井都ブログ
豆本がちゃぽん公式ページ
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(赤井都メールマガジンより)

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2014年6月17日 (火)

仙台文学の発行所へお問い合わせねがいます。

同人誌「仙台文学」入会問い合わせのさいとうさま
「仙台文学会」の発行所は下記ですので、文芸同志会通信で知ったと書いて、下記にお問い合わせ願います。

発行所=〒982―7891仙台市泉区向陽台4-3-20、牛島方「仙台文学会」。

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2014年6月16日 (月)

同人雑誌の作品紹介をしていきたい=外狩雅巳(投稿)

  全国の同人誌雑誌に、自分たちの同人誌を送ると返信に各地の現状も知らせてくれる。
 「九州文学の会」などは堅実に運営されているところは返信も実務的である。 逆に「四国作家」からは年一回発行も前途多難と素直な実情が届いた。
  編集後記には会員の「菊池寛賞」受賞報告もあり重厚な書き手が多いようだ。
  事務局長の大森捷二氏とは三年前に「文学街」集会で知り合いになった。
  一昨年の二度目の出会いは会場へ行く中央線内だった。会場までの道々で懇意に歓談出来て親密さが増したのである。多くの同人誌関係の知人は何らかの面談を経験している。千葉県の遠野美地子氏も懇意になり随時に私信も交わしています。
 名古屋の宇佐美宏子さん。富山の山口香さん。三重の西垣みゆきさん。今後は皆さんの同人誌作品は「文芸同志会通信」の中で、出来るだけ紹介してゆきます。同人誌を贈られたら相応のもてなしをしたいと思います。
■関連情報《外狩雅巳のひろば

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2014年6月15日 (日)

第二回文学フリマ大阪の出店申し込み受付を開始

第二回文学フリマの出店参加の申し込みの受付開始はじまる。
☆★★☆ 申込締め切り ☆★☆★
7月5日(土)23時59分
■第二回文学フリマ大阪 開催概要公式サイト
開催日:2014年9月14日(日)
開催時間:11:00~16:00
主催:文学フリマ大阪事務局
会場:堺市産業振興センター イベントホール
アクセス:地下鉄御堂筋線「なかもず駅」、南海高野線「中百舌鳥駅」徒歩3分
募集ブース数:約 300 ブース
出店参加費:1ブース4,000円(追加イス希望の場合+500円)

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2014年6月14日 (土)

文芸同人誌評 「週刊読書人」(6月6日)白川正芳氏

冒頭、吉本隆明が3人で始めた同人誌「試行」連載の「言語にとって美とは何か」に触れる。
青江由紀夫「銀治郎の日記-ガン患者・人工肛門の初体験-」(「海峡派」130号)、倉谷ひろたか「詩篇 月に沈む 二」(「北狄」ほくてき、創刊60周年・366号発刊記念)
『第九回 笠岡市木山捷平文学選奨 平成25年度入賞作品集」
飯田未知「ブルーミング」(「mon」4号)
「野の風」創刊号よりいそのかみときこ「神様との一夜」
田辺順子「ちいさな命へ」(「女人随筆」132号)、桜井信夫「失意の人、失意の地 三浦綾子「塩狩峠」への旅」(「ペガータ」14号)、豊田マユミ「暮れの大嵐」(「ぱさーじゅ」30号)、大森捷二「同人雑誌作家応援事業」(「四国作家」46号)
(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめより)

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2014年6月13日 (金)

大陸的なおおらかさも備えた横山悠太さん「輩ハ猫ニナル」

 北京在住の日本人留学生、横山悠太さん(32)による今年の群像新人文学賞受賞作「吾輩ハ猫ニナル」は、この時代を象徴している。上海に住む<わたくし>が、「日本語を学ぶ中国人を読者に想定した小説」の執筆を思い立ち、書いた形を取る作品だ。
 主人公は、日本人の父と中国人の母の間に生まれた「混血ダブル」の若者。5歳のとき日本から中国へ引っ越し、蘇州の大学へ進学が決まったばかりだ。彼が公園で「先生」と呼ぶ猫と出会い、それが機縁となるかのように日本へ一人旅し、秋葉原へ向かう顛末てんまつを描く。
 <日語という語言げんごは実に怪体けつたいである。●語(中国語)にしても英語にしても法フランス語にしても阿拉伯アラビア語にしても皆、字種は単一である。何が愉たのしくて三つも有るのか解せない>
 作中にこんな男の独白があった。本作の魅力は、日本語と中国語が交じった文体にある。両言語が漢字を使うゆえに覚える文体の違和と親近感は、日本人でも中国人でもある主人公に対して、読者が抱く気持ちと重なる。夏目漱石の諸作品の人物のような自分探しに熱心で、大陸的なおおらかさも兼ね備えた彼を、気づけば好きになっている。
読売新聞文芸時評「日中語、混合文体の妙

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2014年6月11日 (水)

文章論を穂高健一氏に読む

  穂高健一氏の文章教室の講師の現場からの話が面白い。プロの作家も発想の整理に読みに来るという。エッセイ用とはいいながら小説創作にも参考になる。
【事例研究】
A 良くない例
・婚約を破棄した。かれは他の既婚女性と深い関係だった。私と付き合う以前からだと認めた。とても許せなかった。この事情を両親に話せば、そんな陰のある性格なら、結婚してから離婚するより、いまの方が良いだろう、と言われた。

  底(結論)が割れてしまっている。婚約はすでに破棄しているから、ハラバラドキドキ感がなくなる

・中禅寺湖の湖畔の紅葉がいま盛りだった。旅仲間の眼が赤く染まり、それぞれデジカメで撮っていた。それから、お土産物屋に立ち寄った。色づいたのは9月後半からですよ、と店員におしえられた。

 単なる説明にすぎなくなる。

・どろどろの水田で転んでしまった。嫌だな、と身を見た。この5月には農家に体験で出かけたときのことだった。

  後付では、緊張感がそがれてしまう


B 現在進行形ばかり書いていくと、作品が平板になります。しかし、唐突に過去に入ると、読者は混乱してしまいます。
 ここから過去に入りますよ、と読者にしっかり知らしめてから、過去の描写にも入ることです。
《参照:穂高健一エッセイ教室

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2014年6月10日 (火)

辻村仁志「ゼロ時計」をまほろば賞関東交流会推薦=外狩雅巳

  関東同人雑誌交流会(5月8日開催)参加の報告をします。梅雨入りの大雨も一服した曇り空の日曜日六月八日(日)に関東交流会が行われました。会場は大田区民プラザ三階。招集は文芸思潮の五十嵐勉さん。出席者は八名でした。
  同人誌「飛翔」の鹿児島良男さん。同人誌「銀座線」の石原恵子さん。同人誌「群系」の澤田繁晴さん。同人誌「白雲」の岡本高司さん。同人誌「私人」の長野統さん。同人誌「普恋洞」の小野光子さん。それに、私と五十嵐さんです。三年前の五月に通知された対象者一覧では46人中13人の参加でした。
 全国同人雑誌最優秀賞「まほろば賞」の候補として、関東推薦対象に下記の六作を五十嵐さんが提示しました。同人雑誌「街道23号」より木下径子「持って行かれたもの」、佐々木欽三「通夜の疑惑」、同人雑誌「時空」40号より、福島弘子「遠い飴」、平野潤子「存在」、同人雑誌「空飛ぶ鯨」14号より辻村仁志「ゼロ時計」、同人雑誌「銀座線」19号より河井友大「過去に生きる女」です。
 討論後に投票を行い辻村仁志「ゼロ時計」が高得票で関東推薦作品になりました。
 この作品は近未来を想定した労働者悲惨物語です。豪雨の日に製菓企業の追い出し部屋での出来事です。内臓に模したチョコ菓子を試作する窓際労働者達が遭遇する事態の不思議な一致と時刻の一致を書きます。豪雨と共にミステリアスな筋運びで展開するコミカルでいて悲哀あるストーリーは読ませる作品です。私はSF作品仕立てにした資本主義批判と読み一位投票をしました。賛同者も多く当選しました。
  同人誌「空飛ぶ鯨」は大阪文学学校修了生中の関東在住者が結集する会で所在地は埼玉です。宮本百合子の唄声よ興れと呼び掛で結成されたプロレタリア文学運動の戦後版が新日本文学会です。それが現在まで続きました。東中野の本部で文学学校を開き大阪分校が大阪文学学校です。職場民主化・現実路線・選挙路線の共産党系が民主文学会として分裂した経過があります。
 社会批判を書きながら現実を直視しない作品中にその臭いが見えました。しかし、現実政治に絡められたスローガン主義を嫌えばこの模索にも可能性を期待しました。
関連情報=作家・外狩雅巳のひろば

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2014年6月 9日 (月)

著者メッセージ: 霜月蒼さん 『アガサ・クリスティー完全攻略』

  本が好きな方で「アガサ・クリスティー」の名前を知らない、という方は いないのではないでしょうか。『オリエント急行の殺人』『ABC殺人事件』『アクロイド殺し』、このうちどれかを読んだことがある、という方もたくさんいらっしゃると思います。
  しかし『五匹の子豚』となるとどうでしょう。あるいは『NかMか』や『死の猟犬』、『カリブ海の秘密』や『終りなき夜に生れつく』は……? 読んだことがある、という方はぐんと減ってしまうように思います。ところが、いま挙げた名前の知られていないクリスティー作品は、有名な名作たちに負けない傑作なのです。いや、僕のみるところでは、そんなマイナー作品のほうが今読むと素晴らしいように思えます。
  アガサ・クリスティーの小説は、聖書やシャーロック・ホームズの次に多くの読者がいるといわれています。なのに巷で紹介されるのは、ほんの3、4作。日本で刊行されているクリスティーの作品は99もあるというのに――! ならば果たして、残る95冊はおもしろいのだろうか、そうでないのだろうか?
  このたび刊行された『アガサ・クリスティー完全攻略』は、そんな疑問にお応えする一冊です。クリスティー作品全99作の書評が収録されています。
 全作品に5つ星満点で点数をつけ、書評本文でネタバレは一切おこなっていませんので、クリスティーをまったく読んでいない方に使い勝手のよい体裁としました。全体を通読いただけば、「クリスティーとはどういう作家だっ
 たのか」が見えてくる構成を心がけました。ちょっと高価な本ですが、書評1本あたり30円弱ですので、そのぶんの価値はあるのではと思っております。アガサ・クリスティーのファンの方はもちろん、ミステリに興味のある
 すべての方にお読みいただければ幸いです。 (霜月蒼))(講談社『BOOK倶楽部メール』 2014年6月1日号より)


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2014年6月 8日 (日)

外狩雅巳作品を通して=北一郎の文芸批評論

 外狩雅巳作品を対象にした評論をいくつか書いてきた。。そこで心がけたのは、外狩氏に理解できる範囲の論考であることはもちろん、彼の仲間である人たちに理解できる範囲での、文学作品が文学であることの要因の解説である。本当はこんなに無駄なことはない。彼らにとって、重要なのは自分の作品についてであり、文学芸術の本質など興味がないからだ。。《参照:外狩雅美のひろば》ここに記された反応記でもしれがわかる。それもご愛嬌で、今後は普通の文学愛好家に向けた要素を取り入れるつもりである。外狩作品の北の論評を読むことで、現代文学の方向性が見えるようにしたいと考えている。

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2014年6月 7日 (土)

同人誌の存在を解説することから

  掲載費用を負担して、同人誌に書くということは、自分が読むためにだけ書くことができるという特権がある。それは世間的な文芸世界と価値観では、一線を隔すものでもかまわない良いということだ。そうしたなかで、まるで市販「文芸雑誌」価値観をそのまま同人誌雑誌にあてはめるような作品感想が多い。それには社会的な仕組みの制約があるためであろう。長年、社会的な現象として同人雑誌成立の流れをみてきた立場から「文学フリマ物語消費」(詩人回廊)にそれを書いてみようと思っている。その基本は「お金を出し合って文集を作ろう」という動機である。私は印刷所の編集部門の請負を2、3社かけもちをしてきた経験があるが、同窓会や会社の同期生たちが、お金を出し合って思い出話を文集にする事例も少なくなかった。詩や短歌エッセイ、社会批評など多彩であった。同期生同人誌とでもいうべきものである。それは、同人以外に読むことはないので、仲間以外に読む人はいないし、他人読んでもらう必要もない。文芸同人誌のデーターベースにはそうした要因の影響がどれほどあるかを考えてみるつもりだ。

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2014年6月 6日 (金)

総合同人誌「岩漿」22号(伊東市)

【論文ニーチェ要約「能動的ニヒリズム」財津公江】
 著者は55歳で、慶応大学の哲学科の通信制に入学し、学んだものを卒論にしたものだという。学問というものは、人生経験を積んでから学ぶと、これほどまでに、問題を手元に引きつけて考察できるものかと、感銘を深くした。ニヒリズムの解釈に深さがある。北一郎が評論を書く場合は、参考引用させてもらいたいと思うほど、よく解説されている。
【「冨有柿」椎葉乙虫】
 前号でかなり長いミステリーを読んで(たしか日銀の桜通りでの事件だった気がする)、考えているうちに紹介記事を書くのを忘れてしまった。ミステリーは殺人があって犯人を探すとしても、読者に「誰が殺されようといいや」という気持ちにさせては、読まれない。
 トリックの解明も大事だが、それよりも、探偵役のキャラクターと文章表現に工夫が不可欠である。その表現技術を磨いて高めた末に、純文学にまで上り詰めた作家は多い。ハードボイルドのダシル・ハメットの文体はヘミングウエイに影響を与えたとされ、村上春樹はチャンドラーに学んだ痕跡がある。
 もともと、ミステリーは当初はともかく、文芸を楽しむ英国人の優雅な精神から流行したもので、日本でも江戸川乱歩は、谷崎潤一郎なみ、松本清張は菊池寛なみなど、基本は文章技術の錬磨したからできた作品が多い。現代文学の行き詰まりを突破するという精神で、新しい文体への挑戦を期待したい。
 本作品にもそのような兆しが見えるものの、いかんせん作者がそれに無意識なのが惜しい。
〒414―0031伊東市湯田町7‐12、リバーサイドヒグチ306、木内方、 岩漿文学会。
 紹介者「詩人回廊」北一郎。


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2014年6月 5日 (木)

同人誌「コブタン」№.37(札幌市)

【「再び霊鷲山に佇つ」須貝光男】
 副題「妻と二人の霊鷲山」とある。80歳にして、インドの釈尊の布教活動をたどる話。ブッダの遺跡をめぐりその現在を伝える。読み手の自分は、いわゆる唯物論系の思想の持ち主である。座禅を体験している。仏教が唯物思想と全く対立することがないのを感じている。この現地レポートでは、遺跡でサルに噛まれて治療を受けたり、異国の民衆に出会い、そのなかでブッダの思想をたどる、面白いということはないが、如是我聞ではじまる経文を読誦した経験から興味は尽きない。なかなか貴重な記録である。
【「維新前夜・江戸城」石塚邦男】
 本来ならば、明治維新は革命であり、体制側と反対体制側が戦火を交え江戸の街は炎上壊滅したいたかもしれない。なぜ、そうならなかったのか。相容れない対立条件をどう譲り合ったのか。尖閣問題や慰安婦問題など現代の政治家や官僚がいかに交渉技術において、子供じみて無能かがわかる。本作品はそのような問題意識から出たものではないらしい。君主や志士の活動ぶりを良く調べ、物語にしている。資料や人物の紹介もある(勝海舟がないが)。文明開化の歴史の副読本にむいている。ただし、このようなスタイルであるなら、文体を「ですます」」調にした方が自然に文章のほうから立ち位置を決めてくれるものであろう。
【「壊す人」清水俊司】
 森の壊す人の幻想的なお話。「ですます」調の効果的雰囲気で楽しく読める。
〒001―0911札幌市北区新琴似11条7‐2-8、コブタン文学会。
紹介者「詩人回廊」北一郎

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2014年6月 4日 (水)

円城塔氏など日本のSF小説が、北米翻訳で支持拡大

 日本のSF小説が、北米でじわじわ浸透している。米文学賞を受賞したり、ハリウッド映画の原作になったり。ここ数年、翻訳作品を増やしてきた出版社の戦略が奏功しつつある。
 米国でペーパーバックとして刊行されたSF小説の年間最優秀作に贈られる「フィリップ・K・ディック賞」。今年4月、次点にあたる特別賞に芥川賞作家円城塔の『Self―Reference ENGINE』が選ばれた。2011年の伊藤計劃(けいかく)に続き、日本人の特別賞は2人目だ。
 さらにこの夏には桜坂洋の小説『ALL YOU NEED IS KILL』が、ダグ・リーマン監督、トム・クルーズ主演でハリウッド映画に。英語版がプロデューサーの目に留まったのがきっかけだ。
 このところ目立つ北米でのちょっとした日本SF人気を演出したのが、在米出版レーベルの翻訳事業だ。
朝日新聞「日本のSF、北米でじわり浸透」

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2014年6月 3日 (火)

著者メッセージ: 畑野智美さん 『メリーランド』

 『南部芸能事務所』を書いていた時、シリーズ化するとは思っていませんでした。第七話のタイトルである「サンパチ」は、漫才をする時に使われる マイクのことです。そこには、漫才師の誇りが詰まっています。このタイトルの話を書き、華麗に着地するこを目標に書き進めました。しかし、その 「サンパチ」の中に、鹿島という女の子を出した時から、私の中で事情が変 わりました。「この話には、つづきがある。鹿島の話を書きたい」という気持ちが湧いてきたのです。原稿を編集者さんに送った後の打ち合わせの際に 「あの、実は鹿島の話があるんですが……」と言ってみたところ、その場でシリーズ化が決まりました。
  シリーズ化していただけたことにより、「夢を追うことの幸福と不幸、夢を諦めることの幸福と不幸」という二つのテーマを『メリーランド』で揃えることができました。彼らは今後どうなっていくのか、シリーズはまだまだ つづきます。 (畑野智美)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2014年6月1日号より)

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2014年6月 2日 (月)

西日本文学展望「西日本新聞」(5月28日朝刊)長野秀樹氏

題「祈り」
正田吉男さん「放牛往還記(五)地獄湯」(「詩と真実」779号、熊本市)、寺井順一さん「天の瑠璃」(「西九州文学」35号、長崎市)
「西九州文学」より浦川ミヨ子さん「親指」・居原木咲子さん「光る海」・徳永絹代さん「山田かんさんのこと『須臾(しゅゆ)の旅まに』」
「敍説」Ⅲ期、11号(福岡市、花書院)の特集「近代小説と黒田藩」
「草茫々通信」別巻(佐賀市)「美しい仕事 追悼・細川章」には横尾多久市長・河野信子さん・田中道雄佐賀大名誉教授が追悼文
(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめより)

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文芸交流会での作品の読み方=外狩雅巳(投稿)

 町田・文芸交流会の新体制のおおよそが見えてきましたので、ここで情報提供をさせてもらいます。《参照:外狩雅巳のひろば
 文芸交流会の会合で北一郎と直接対話出来る事は良い機会です。北一郎の外狩作品評は早書きの為、助詞等の整合が悪いのです。その上、高度な経済学論理・文学史認識を多用しています。学者・評論家の論も引用し独自解釈・運用を展開してもいます。
 野心的な意図を文芸同志会通信で発信する等々多忙な方です。作品論を書いてもらえただけで幸運と感謝しています。今週は僕の本に多くの感想・批評などが届き始めました。下記は「文芸思潮」誌に「文豪の遺言」を連載した木内氏の便りです。
「―28才の頃・私が殺した男と女・は書き出しは平成の文豪の出現かと思わせたが、竜頭蛇尾になり失望させる作品となっている。つまり、小説としての全体の構成を練り、読者に感動と余韻を残す作品に成っていないと思うー」
 このような視点の感想はもっともで、今後も多いと思います。事実だと思います。北一郎はその先を文学史論・経済理論で続ける評論家なのです。
 作者の欠点を指摘しながらその理由を解き明かす作品評をします。交流会に参加した人の作品を次々に北一郎方式で説いて行く事でしょう。6月は「群系」会員の荻野央氏の作品がテキストになります。
 見学自由ですので、地域的に会合に参加可能な方は、交流会を見学参加してみませんか。飛び入りで、北一郎と直接対話をしてみませんか。6月は27日。7月は20日です。
「まちだ中央公民館」( 東京都町田市原町田6-8-1町田センタービル6・7・8F)は、JR町田駅2階改札を出て右に行くと109という標示が見えます。そのビルの上階です。

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2014年6月 1日 (日)

文芸時評(東京新聞5月㏼)沼野充義氏

横山悠太「吾輩ハ~」文体の鮮やか仕掛け
言語と言語の間にはー谷崎由依「国際友誼」行き来の抵抗と違和感
《対象作品》
第57回群像新人賞・横山悠太「吾輩ハ猫ニナル」(群像)/谷崎由依「国際友誼」(スバル)/柴崎友香「春の庭」(文学界)/「新潮」創刊百十周年記念特集=瀬戸内寂聴「わかれ」/同・綿谷りさ「こたつのUFO」(新潮)。

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