« 外狩雅巳の作品評価の低さと高さの要因を分析すれば | トップページ | 電子出版市場が1千億円超え、2013年度インプレス総研調査 »

2014年6月25日 (水)

文芸同人誌「あるかいど」第52号(大阪市)

 本誌は発行者が大阪文学学校の講師、(社)大阪文学協会代表の高畠寛氏で、同人メンバーも充実している感じがする。その中で印象の強かったものを紹介する。
【「萬壱さんと語るー全国同人誌フェスティバルの夜」高原あふち】
 同人雑誌のフェスタが三好市であって、その日の夜に、芥川賞作家の吉村萬壱氏が姿を見せ、意見を交わす。プロ作家との交流の要点を軽快な筆致で楽しそうに報告する。純粋な心模様が文章に良い雰囲気を醸し出している。
【「叫ぶ猫は夜を叫ぶ」赤井晋一】
 連れ添った姉さん女房に別れをつげられ気落ちしていた15年前に、酒場でノラ猫を駆除して抹殺する男の話を聞き、それが独白体の語りになっている。その間接的な表現法と主人公の年上の妻からの別れる際の情況が重ねて語られる。猫ハンターという変わった素材と、突然別れ話を持ち出す妻。どちらもこの世の不条理の姿を仄めかす。現代社会のじっとりと重い部分を軽快に表現する文章。文学的な味わいを感じることができる。
発行所=〒545-0016大阪市阿倍野区丸山通2-4-10-203、高畠方。
詩人回廊」北一郎

|

« 外狩雅巳の作品評価の低さと高さの要因を分析すれば | トップページ | 電子出版市場が1千億円超え、2013年度インプレス総研調査 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 外狩雅巳の作品評価の低さと高さの要因を分析すれば | トップページ | 電子出版市場が1千億円超え、2013年度インプレス総研調査 »