浅田次郎氏における百田尚樹「永遠のゼロ」350万部の意味
日本社会文学会のシンポジウム「戦争と文学を考える」を聴きに行ってきた。≪関連記事:浅田次郎氏、奥泉光氏など「戦争と文学を考える」シンポ開催=東京≫そこで、終わりころに百田尚樹「永遠の0」の作品の賛否の話題になった。
そのなかで、浅田次郎氏は「350万部売れたというのは、小説の世界への貢献が大きい。だいたい100万部以上売れたら、それ以上は、普段は本を読まない人が買ったということです。これは、これだけの人たちが、まだ本を読むのだということで、業界における貢献と、我々(職業作家)に勇気をくれます。」と語る。ちなみに浅田氏は、「永遠のゼロ」を読んでいないそうで、「百田氏は知っています。作品内容の賛否はともかく、本人はいい人ですよ。彼もいろいろ苦労しているのですよ」と、同業擁護。
現在に至るまで、どれだけ読書人口が減っているかは、職業作家が一番よく知っているということだろう。
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コメント
バカにも売れれば勝ち
投稿: | 2014年5月 5日 (月) 17時53分
読書人口の減少、というが活字を読む層は増えていると思う。インターネットでも活字は読むわけだし、<本>を読む層は減っていても、活字を読む量は、かえって増えていると思います。また、手紙を書く層は減ってますが、ネットやメールで活字を書く層は増えているわけでb、相対的に読書も書く行為も増えているのではないかと思います。( ̄ー+ ̄)
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2014年3月12日 (水) 06時48分