書評 「詩文集 生首」 辺見庸・著<阿部浪子:文芸評論家>
「ちきゅう座」より書評 「詩文集 生首」 辺見庸・著 著者の辺見庸氏は、最近のエッセー「水の透視画法」のなかに、青い花の青さには清冽にすぎるような「危うい気配」もないではないと書く。詩文集にはオレンジ色もでてくるが、ブルー系の色がじつに多い。「危うい気配」は、身を低くした人にして感じとれるもの。「音もなく近づいている災厄」、これを想えば、どきりとする。詩群からは怖さもまた、漂ってくるのだ。
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「ちきゅう座」より書評 「詩文集 生首」 辺見庸・著 著者の辺見庸氏は、最近のエッセー「水の透視画法」のなかに、青い花の青さには清冽にすぎるような「危うい気配」もないではないと書く。詩文集にはオレンジ色もでてくるが、ブルー系の色がじつに多い。「危うい気配」は、身を低くした人にして感じとれるもの。「音もなく近づいている災厄」、これを想えば、どきりとする。詩群からは怖さもまた、漂ってくるのだ。
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