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2014年2月19日 (水)

著者メッセージ: 安藤祐介さん 『おい!山田』

 なぜ人は集まって仕事をするのかということを凄く単純化して考えてみると「ひとりでは成しえないことを成し遂げるために集まる」のではないかと思います。
 事業やプロジェクトといった大がかりなことに限らず、職場の日常のそこかしこに「ひとりでは成しえないこと」は転がっていて、みんな誰かに助けられながら仕事をしています。
 たとえば……チャラチャラしてけしからんと思っていた新人が、難しいパソコンのトラブルを解決してくれたり。はたまたパソコンはからっきしダメな年配の人が、外から飛び込んできた激烈なクレームを穏やかに収めてくれたり。
 時には、苦手な人に助けてもらって感謝することもあるのではないでしょうか。
 「私の職場は素晴らしい人ばかりで、いつでも仕事が楽しくてたまりません」そんな風に言い切れる人は、なかなかいないかもしれません(私も言い切 れません)。
  でも、どのみち人生の大半を費やす仕事なら、楽しいほうがいい。同じ時に同じ仕事のために集った人と楽しく働けたほうがいい。本作『おい!山田』は、何かの縁で会社という場所に集った人たちが、縁の力に背中を押されて前進する物語です。ぜひご一読ください!  (安藤祐介)
 (講談社『BOOK倶楽部メール』(2014年2月1日号より)

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