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2014年2月23日 (日)

3月号(産経) 「自由区」の意義 早稲田大学教授・石原千秋 

≪対象作品≫村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(文芸春秋・昨年12月号)/ 「文学界」が「芥川賞一五〇回記念特別号」誌上にずらっと並んだ短篇の文章は長編の一部のような感触しかない。プロなのだから、書き分けてほしいと思う。石原慎太郎の、放言気味の「特別インタビュー」が一番おもしろかった。文学が自由区だということを一番よくわかっているからである。
 小池昌代「たまもの」(群像)は、幼馴染(おさななじ)みの赤ん坊を育てることになって、少し早めの閉経期を迎える独身の「わたし」。過去には小説家との交情もあった。こういう女性の「性」の書き方もあったのかと、新鮮な感じがした。
3月号 「自由区」の存在意義 早稲田大学教授・石原千秋(産経新聞)2014.2.23

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コメント

( ̄ー ̄)ニヤリ
長編と短編の書き分けは作家なら当然やらなくてはならない。それが出来ないのは、村上春樹がまだ未熟だということだろう。短編を書いていて長編に挑戦するのは意外に成功するが、長編を書きなれていると、短編へのギアの切り替えが意外にも難しいものだ。

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2014年2月26日 (水) 02時21分

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