文芸時評1月「東京新聞」(1月30日)沼野充義氏
中原清一郎「カノン」=深く広く巧み 希有の作品
古川日出男「冬眠する熊に……」パフォーマンス力 炸裂
≪対象作品≫中原清一郎「カノン」(文藝)/古川日出男「冬眠する熊に添い寝してごらん」(新潮)/同誌特集「東京ヘテロトピア」高山明の構成・演出「観客参加型演劇作品」=テクスト・小野正嗣・温又柔(おん ゆうじゅう)・木村友祐・管啓次郎/木村友祐「ひのもとのまなか」(すばる)/群像特集「変愛小説集」岸本佐和子編・川上弘美~津島佑子―日本版「変愛小説集」(講談社)/ル・クレジオ、ギュンター・グラスなど四人の世界的に高名な作家たちからの日本読者へのメッセージ(文学界)/文藝・特別版「国境なき文学団」市川真一・鴻巣友季子。
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長編「カノン」の中原精一郎は、1976年外岡秀俊「北帰行」で作家デビュー、1986年「未だ王化に染(したが)はず」を発表しているという。
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