「物語」への試みの現状
外狩雅巳の小説「大地の」を本欄の物語のカテゴリーで掲載することになった。ここでの特徴は、作品発表に編集者が関与するということである。今回も作者のつけたタイトルは「北の大地の記憶」であった。それを短くした。ネットサイトであるため、誰がどうしたかということを強調した方が良い。作者名を前に出すため題名は短くしたのである。また、解説も編集者がつけた。そして、作者が最終的には、本にして出版したい、というので、出来るだけ縦書きを前提にした表記にした。
本にする場合は、「北の大地の記憶」でも何でも良いと思う。
作家の大沢在昌は、著作権管理のために京極夏彦; 宮部みゆきの三人で大沢オフィスという事務所をもっている。彼はこういう考えを述べている。「電子書籍で自分で本を書けば出版社を通さずに、自分で作家業に入れれると、理論的には思うだろうが、そういうものではない。売れる本、良い本を作るには編集担当者の存在が欠かせない」と。しかも、優秀な編集者が東野圭吾のところばかりに行くときくと嫉妬したくなるーーとも。
そうした役割を自分はしてみたい。そういう気持ちもあるので、この物語を再開したのである。物語の(注)は、編集者がつけたが、作者はあとで注をつけるつもりだったという。だが、それは紙の本になった時の感覚で、ネットでは、すぐでないといけないと考えたのである。
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