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2014年1月11日 (土)

文芸同人誌「季刊遠近」51号(東京)

 本号は「50号記念会」速報がありカラー写真付きである。河村陽子「50号記念講演会に出席して」によると80人ほどの盛大なものであったらしい。勝又浩氏の講演風景や「全作家」会長の豊田一郎氏、「群系」の主催者などのスナップもある。本誌については、自分が「文芸研究月報」を発行していた時に、読者の要望で、同人になりたいので現状を教えて欲しいという要望が一番多い同人誌であった。当時は雑誌「文学界」の同人雑誌評があって、そこで同人誌の優秀作が取り上げられても、連絡所を記していない。そこでよく取りあげられた「季刊遠近」の評伴が良い雑誌という印象を与えていたのであろう。読者の要望に応えて、本誌の合評会に参加取材したころがある。読者は合評会に参加できない人だったので入会できなかったようだ。
 その頃の「サンゾー書評」は、大手出版社の書店流通の小説についての評で、同人誌につての言及はなかった。自分の「月報」では書店販売の小説情報は新聞・雑誌の大手メディアで十分なので、同人誌については、これぞと思うものを選んで、お金を払って収集していた。「季刊遠近」では他の同人誌が沢山くるという。もったいないですね、と言った記憶がある。その後、気づいてみると、同人雑誌評専門に変わっていた。おそらくその方が、手ごたえがあって、雑誌も文芸同人誌仲間から読まれるようになったのであろう、と推測する。
【「群青色の招待状『風の家の人々』第二部」安原昌原】
 宮澤義雄という人の家系をたどった前作のⅡである。日露戦争でロシアから戦艦を拿捕したか、沈船したものを日本の戦艦に使かうという、合理的なことをしていたことがわかり驚く。戦艦や駆逐艦の名称も面白く。どんどん読んでしまった。貴重な資料でもある。
詩人回廊」編集人・伊藤昭一

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コメント

「遠近」は創刊時より送られてきてましたが、50号ですものね。感無量です。初期の頃は「山音」という同人雑誌で雑誌評をしてまして、毎号感想書いたものです。橘輝昭氏(逆井三三)の<同人雑誌評>の粗雑な文体を再三厳しく批判することもしてきましたが・・・(苦笑)

50号までよく来ました。( ̄ー ̄)ニヤリ

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2014年1月14日 (火) 04時32分

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