2013年度「推薦同人誌作家」第一位は、坂本順子さん
この欄では、多くの同人誌が経費を顧みずに送られてきました。おかげで、日本人の文章による自己表現層の厚さを、身をもって体験できています。ですが、とてもではないが、読み切れず、申し訳ありません。
そこで、新春にあたり、このサイト「文芸同志会」のモットーをここであらためて認知していただくことにしました。当会は、文学における「素人のから玄人の領域へ」というもので、文学フリマとネットで情報発信をしてきました。運営者である伊藤昭一は率先してその課題に取り組み、53歳で会社を辞め親の介護に取り組みながら、コピーライター、作家、ジャーナリスト活動をしてきました。その視点から、作品紹介をしてきたなかで、当会の主旨に合致した同人誌作家を推薦いたします。
その第一番に文芸誌「なんじゃもんじゃ」(〒286-0201千葉県富里市日吉台5-34-2、小川和彦代表)所属の坂本順子さんを推薦します。坂本さんは、同誌に「連作・S町コーヒー店」をこれまで、15回にわたり発表しております。舞台を珈琲店という制限を自ら与え、限られた枚数できちんと書きこなす。テーマは市井の人情。こうした企画力と、一定の水準をもって書きこなす筋力は、もう玄人の領域です。地域のタウン誌や新聞の編集者の方々にも推薦いたします。創る能力と、話法。文化的大衆性。ムラがあっても水準を維持する、これが決め手です。要するに「知られざる読者層」が意識できているということでしょう。
じつは、同人誌「奏」の勝呂奏さんを考えていました。ところが、新聞記事で静岡県で大学の先生をされ、研究書を刊行していることを知り、びっくり。すでに玄人でした。
つぎに第二番は、どれかを考え発表しますが、坂本さんやそうした方々も、しかるべき作家でしたら、どうしましょう、ですね。それほど作者に関する情報をもっていません。
「詩人回廊」編集人・伊藤昭一。
| 固定リンク
コメント
文芸同志会・伊藤さんへ
「なんじゃもんじゃ」の小川です。坂本さんの件、ありがとうございます。坂本さんは、多少俳句などを齧ってはいたようですが、主婦で全くの素人です。何の文学的な経歴はもっていません。
投稿: | 2014年1月 2日 (木) 10時53分