北一郎の生活と文芸の思想
詩集「有情無情、東京風景」(北一郎)のタイトルは、師である直木賞作家で詩人の伊藤桂一氏が命名してくれたものだ。詩作品より、師の跋文がすごく、さすが伊藤桂一氏の面目躍如である、という感想もあった。おかげで、なんとか格好がついた。伊藤桂一氏は、神戸のケアマンションに転居してからすっかり足腰が弱くなってしまった。なんでも先月には豊橋に出かけた折に、転倒して大腿部骨折し、しばらく豊橋の病院に入院していたという。現在は、退院して神戸の自宅に戻っているそうである。
この詩集は、一般人に読まれるように書いてある。解りやすさに重点を置いている。その視点でのアピールをし、≪文芸同志会のひろば≫で「実相と解題」を連載していく。あくまで一般人生活のなかでの文芸の浸透である。しかし、解りやすさだけでは、文芸ファンが物足りないであろうと、詩集には説明のないマニア向けの裏事情を記してみた。詩集の宣伝ではこのようなやり方は、新工夫であろう。これは北がコピーライターをしているための特殊性であるが、その特殊性が個性なのである。凡人には、それぐらいしか個性的なものは持ち得ないのである。
| 固定リンク
コメント
北一郎さんの「詩集」読みたいですね。
コピーでもいいですからありませんか。
「凶区・壁新聞」に外狩さんより送っていただいた「外狩雅巳の世界」の本の感想アップしておきました。
外狩さんによろしくお伝えください。
☆ありがとうございます。北一郎「詩集」を送らせていただきます。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年12月15日 (日) 03時46分