文学フリマと文芸同人誌の市場性
文芸同人誌即売会「文学フリマ」は来年5月5日にTRCで開催されることがわかった。また、9月には「文学フリマIN大阪」も開催される。
文学フリマ情報は、最近はその窓口が増えた。まず、公式サイトがあり、そこに「事務局通信」という外部ブログがある。さらに最近は「WEBカタログ」が出来た。もし、これが大阪でのイベントにも使えれば、市場性への条件が増えることになる。
そのなかには、朝日新聞の短歌の選者が、会場にきて、詩歌誌が売れているの目撃したと、新聞評に書いているのを報告している。文学フリマも市場性が確立しつつあるようだ。
これまで文学フリマに参加して、当会なりにわかったことは文芸同人雑誌として並べても、あまり注意を惹かないということがある。ところが、同人雑誌に掲載した同じ作品を、独立させ作者名を出して冊子化すると、関心を引くことが多い。たとえば山川豊太郎「成人男子のための赤毛のアン」は、雑誌「砂」に掲載した時には、何の反応もなかった。また「外刈雅巳の世界ガイド2013」も個人の記録ということで、反応があった。
また、閲覧者がそれほど多くないWEB「詩人回廊」でも「外刈雅巳の自分説話」として発表すると、閲覧者増えた。一般的に、ひとは自分の情報は知られることはリスクとして好まないが、他人のことは知りたいのである。芸能人ニュースはまさに、その覗き趣味の要素で人の関心をひくのであろう。そこをうまく活用することで、少数読者からの拡大の道があるかもしれない。
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