« 著者メッセージ: 樋口卓治さん 『失敗屋ファーザー』 | トップページ | エンタメ小説月評・「愛、美容…女心揺さぶる」読売新聞・川村律文記者 »

2013年11月26日 (火)

文学フリマと文芸同人誌の市場性

 文芸同人誌即売会「文学フリマ」は来年5月5日にTRCで開催されることがわかった。また、9月には「文学フリマIN大阪」も開催される。
 文学フリマ情報は、最近はその窓口が増えた。まず、公式サイトがあり、そこに「事務局通信」という外部ブログがある。さらに最近は「WEBカタログ」が出来た。もし、これが大阪でのイベントにも使えれば、市場性への条件が増えることになる。
そのなかには、朝日新聞の短歌の選者が、会場にきて、詩歌誌が売れているの目撃したと、新聞評に書いているのを報告している。文学フリマも市場性が確立しつつあるようだ。
 これまで文学フリマに参加して、当会なりにわかったことは文芸同人雑誌として並べても、あまり注意を惹かないということがある。ところが、同人雑誌に掲載した同じ作品を、独立させ作者名を出して冊子化すると、関心を引くことが多い。たとえば山川豊太郎「成人男子のための赤毛のアン」は、雑誌「砂」に掲載した時には、何の反応もなかった。また「外刈雅巳の世界ガイド2013」も個人の記録ということで、反応があった。
 また、閲覧者がそれほど多くないWEB「詩人回廊」でも「外刈雅巳の自分説話」として発表すると、閲覧者増えた。一般的に、ひとは自分の情報は知られることはリスクとして好まないが、他人のことは知りたいのである。芸能人ニュースはまさに、その覗き趣味の要素で人の関心をひくのであろう。そこをうまく活用することで、少数読者からの拡大の道があるかもしれない。

|

« 著者メッセージ: 樋口卓治さん 『失敗屋ファーザー』 | トップページ | エンタメ小説月評・「愛、美容…女心揺さぶる」読売新聞・川村律文記者 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 著者メッセージ: 樋口卓治さん 『失敗屋ファーザー』 | トップページ | エンタメ小説月評・「愛、美容…女心揺さぶる」読売新聞・川村律文記者 »