小説や詩の起源と歴史的発展段階論史観について
辻井喬(つじいたかし)の筆名で作家・詩人としても活躍した堤清二(つつみ・せいじ)さんが25日午前2時5分、肝不全のため東京都内の病院で死去した。86歳。
昔、東京詩話会という詩人サロンがあった。そのサロンが解散するので、終わりの講話会をするというので、参加してみた。驚いたのは、講師が辻井喬氏であったことだ。また、その内容が、小説や詩の起源を、社会共同体における発生から考え、マルクス主義思想に代表される社会の歴史的発展段階論史観に照合させ、小野十三郎などアナーナーキスト詩人を高く評価するものであった。≪参照:辻井喬氏「詩とは何か、詩の現在性を問う」の講演≫
いわゆる大きな物語とされるヘーゲルやマルクスの社会発展段階思想とは、階級闘争として現実的てあるが、人間の限界を超えようとする意志へとして、芸術と同等のロマンになっていることを、実感させられた。もう一度社会思想をやろうとするきっかけになったので忘れられない。その後、あまり納得できていないポストモダン思想と向き合うことになった。
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コメント
(´;ω;`)ウウ・・・堤清二さん、亡くなりましたね。
新聞記者時代、経済人としての顔を二、三度取材したことあります。いい作家でしたね。
お悔み申し上げます・・。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年11月29日 (金) 15時54分