著者メッセージ: 藤野可織さん 『おはなしして子ちゃん』
小説は武器だと思っています。
衣食住にひとまず問題がなくても、生き残っていくためにはおはなしが必要です。それは単純に他人とおしゃべりをし合うことであったり、なんらかの出来事や現象を理解するためにひとまとまりのおはなしをあつらえるこ
とであったり、おはなしと一口に言ってもいろいろな形がありますが、なかでも小説はたいへん便利な実用品です。
表題作「おはなしして子ちゃん」には、おはなしをしてもらうとどんどん元気になって力が湧いて来る女の子(仮)が出て来ます。その子がどうなっちゃうかは別として、本書に収録されている10篇が、この世界に無数にあるさまざまなおはなしと共に、あなたを強くするのに役立ちますように。 (藤野可織) (講談社『BOOK倶楽部メール』 2013年10月1日号より)
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