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2013年10月26日 (土)

総合文芸誌「岩漿」21号(伊東市)

 本号は5月発行である。その間、ずっと手元に置いていた。なぜか、と自分でも不思議思って開くと、中に栞が挟んであって、その中の1編が読み終わっていない。そのままにしてあるのだ。読んでいる途中で用事があると中断し、また読むときは筋を忘れているので、最初から読み直し、また用事ができて中断し、再び読む時はまた筋を忘れているのだ。
【「八重桜」椎葉乙虫】
 大阪の造幣局の中の桜の名所は有名だが、そこで殺人事件が起きる。ミステリーである。かなり長い作品で、労作である。読むのに時間がかかった。同人誌にミステリーを書くのは、おそらく周囲からは評価されないであろうが、文章力の鍛錬にはなる。昔と違って、仕掛けやトリックに新規性がなく、犯人が出てくるのは決まっている。それで途中をキャラクターづくりで読ませるか、ひねりの利いた文章を使いまわす、とかしないと最後まで読んでくれない。中だるみを超えるのが大変で、その辺のスピードアップに工夫がいる。その工夫が書く方の隠れた楽しみでもある。よく粘って書いたなと感心する一方で、書く方も楽しいが読むのも楽しいというところでは、もうひと押し頑張ってほしいものがあった。
発行所=〒414-0031伊東市湯田町7-12リバーサイドヒグチ306 木内方、岩漿文学会編集部 
紹介者=「詩人回廊」編集人・伊藤昭一

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