このごろの外狩雅巳氏と雑木林文学の会
文学表現には、いろいろな手段に使われる。思想や感覚を世間に広めるために創作や文芸評論に参加する人も多い。その場合、その世界全体が長期的にどの方向に向かうかという判断と、人々の関心を盛り上げて行くという2つの活動が主なものになる。文芸同志会は、できるだけその二つの流れに沿おうとやってきている。たまたま、「外狩雅巳の庭」で文学論や自伝を書き、会のサイトでリンクさせてきた。ネットは、架空空間的なので、全部つなげて読む人はいないはず、という前提で、作家論の手掛かりとして、「外狩雅巳の世界ガイド」という冊子をに編集した。≪参照:文芸同志会のひろば≫すると、外狩氏はそれを独自に自分の周辺に配布PRをしているという。サブカルチャーでは、外部関係を風景として限定し、その中で自分の物語をするのを<セカイ系作品>という。たとえば、シリアの内戦を取材に行った人が、現地で取材仲間の女性と恋愛関係に入る。すると、シリアの国際情勢は問題にならずに、好きだ嫌いだの恋愛話だけで終わるようなもの。外狩氏もついにセカイ系の手法を取り入れたことになる。私はガイドを作ったのは、基本にそうした発想があったのだが、本質は、これは会に問い合わせの多かった「文芸同人誌ってどうなっているの」という質問への参考になるようなので、文学フリマに出してみようというものだった。
それと会では「雑木林文学の会」に入会してもらい、ひろばを作った。これは、私の文芸同人誌の原点と考える実際生活を反映させる要素が強いので、象徴として入ってもらった。本誌も文学フリマで店に並べる予定です。
| 固定リンク
コメント