眞人堂・丸山健二文学賞の設立について
丸山健二文学賞宣言2013より=六十の坂を越え、おのれのことのみを考えていられるような立場にある種の負い目を感じるようになり、また、文壇なるものに汚染され、拘束されることを本能的に避けたがる、自由な若い書き手たちのなかにこの私の作品と併せて生き方に共感を覚えてくれる者がぽつぽつと現れるに至って、万難を排して腰を上げることにしたのだ。
とはいえ、文学賞の設立にはどうしても権威の悪臭が付きまとう可能性を否定しきれないために、二の足を踏まざるを得ないのだが、しかし、もはやそんなことを言っている場合ではないと思い、意を決した。
そして、どうせやるなら徹底してやろうと腹を括り、要するに既成の文学賞の真逆を行えばいいと考え、その通りにした。 文学関係者はとうに死んでしまっている。かれらに残っているのは、謂われなき自負心と、何とか食いつなぐための姑息な処世術のみでしかなく、それもすでに底を突きかけている。そんな死者たちには反面教師以外の何かを期待してはならない。
≪丸山健二文学賞宣言≫
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コメント
丸山健二文学賞、良い企画とは思うが、応募者が5000円負担とは、ちょっとオカシイ。
読まれるかどうかも分からない300枚を超える原稿を5000円添付して何人が応募するだろうか、と首をひねった。
だからと言って、丸山を信用しないというのではない。後押ししている出版社の姿勢の問題だろう。
一作五千円の負担は企画立案の出版社が丸山に払うにしても、応募者に負担とは姑息すぎよう。
<すべて読む>と名言しているが、読んだという証は選者のコメント一行でもあればいいだろうが、応募要綱にはそれがないところが怪しいと思うのが普通だ。
(*≧m≦*)
世の中、詐欺まがいの事柄が横行する時代。
半信半疑になるのも無理はない。
有名作家だから信用できるというものでもない。
文学賞に文句をつけるわけではないが、ちらり疑問としているところを述べた。これも在野だからこそ言えることだろう。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年8月18日 (日) 01時42分