市民文芸愛好者の「文芸同人誌」の周辺・運営編(5) 外狩雅巳
多くの文芸同人誌六月・七月と私のところへ送られてきました。十誌を超えています。年二回の発行が主流です。
かっての文壇予備軍的な意気込みは現在の文芸同人誌にはほとんど無く、中高年の趣味として結成され運営されているのが実態です。
その為、身の丈に合わせた運営という事で年間に二回発行が無理のない線なのでしょう。とはいえ担当者の負担はとても大きいのです。
会員も仲間意識が保てる十人程度が多いようです。文学街のような五百人規模の会は例外です。相模文芸も30名程度です。
運営の最重要課題は同人誌の発行配布です。そしてその合評会。さらに会費徴収・会報通知などの組織結束です。担当役員もいます。
しかし、趣味の会とは言え一部役員または代表者・編集長・主宰が献身的に支えている事も事実です。高齢者の頑張りに頼っています。
市販の文芸誌に負けない装丁と内容量をもつ同人誌もあり、発行費はかなり掛かります。二百ページ・三百部で六十万円ていどでしょう。
同人誌は殆ど売れません。内部で分担し負担しているのが実情です。会費・掲載負担金・買い取りなどで賄うノウハウもわきまえましょう。
大別して以下の四種類があるでしょう。
① 主宰者の負担の多い会
代表者・数人の賛同者で結成する会はこの手の運営もあります。一人雑誌などを発行する人もいます。熱意で続けます。
② 掲載負担金の会
一ページの実費は二千円~三千円程度です。作品参加者が負担します。
③ 会費で運営する会。
④ 各種折衷型の会
殆どの会は会費も合わせた全体会計系の中で苦労して運営しています。
◎文芸好きな方は是非とも自作を活字にしてみてください。仲間と同人会活動を行ってください。
雑誌ができたら、集まって合評会を行い楽しいひと時を過ごしてみてください。
≪参照:外狩雅巳のひろば≫
☆
伊藤のコメント=市民文芸という地域を背負ったものだと、体裁を良くするためか、経費がかかるようですね。高いな、と思います。同人誌がそんなに送られてくるなら作品を紹介して下さい。会員ですから、利用可能です。その原則ですが、もしその雑誌を買ったののであれば、読者として批判はOKです。「金をだして読んだのになんだこれは?」というスタイルですね。ただ、向こうが郵送費負担での無料贈呈は、批判しないということです。だって、自分で出費して書いたものです、誰にも迷惑をかけていないのですから、出来がどうであろうと、それは書き手の勝手です、いやなら読まなければいいのです。そこは私のチェックが入りますが。文芸同志会は、全員が集まることがなく、楽しいひと時はないのが、残念のような…。ここも情報交流の場です。でも帰りに今日は時間の無駄だったと悔むこともないのです。
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コメント
外狩さん、お手紙受け取りました。
ご活躍ですね。(゚▽゚*)
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年8月 7日 (水) 02時29分