文芸時評(6月)毎日新聞(6月25日)田中和生氏
書き手たちの成果/「いま」語られたい言葉
≪対象作品≫
楊逸「流転の魔女」(文学界」連載・(文芸春秋)/藤野眞功・作品集「アムステルダムの笛吹き」(中央公論新社)/蜂飼耳・作品集「空席日誌」(毎日新聞社)/門脇大祐「蛸の夢」(新潮)/浅川継太「ある日の結婚」(群像)/伊東祐史・評論「『大菩薩峠』を都新聞で読む」(論創社)。
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伊東祐史・評論「『大菩薩峠』を都新聞で読む」(論創社)という本には、中里介山の大河小説が、都新聞に連載さたものとちがって、単行本では初出の半分ほどに削ってあるという。初出の方が圧倒的に優れていることを論証しているのだという。ええっ、と驚く話である。
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