日本文藝家協会総会にみる事情
日本文藝家協会の総会事情を穂高健一氏がレポートしている。≪参照:穂高健一ワールド≫会員の高齢化が進んでいるようだ。若い作家たちは、あまりその意義を重視しなくなったようだ。物書きで会員になる人とならない人がいる。日本ペンクラブもそうだがーー。
入会するには著作物があることと、推薦人が必要で、会費もばかにならない。自費出版をして、会員に推薦をしてもらって入会している人も少なくないようだ。穂高氏は、伊藤桂一氏の門下生なので、師が推薦している。私も同じ門下生だが、著者名で刊行したのは「文学フリマ」用に発行した簡易製作ものしかない。
若いころはマーケティング専門記者として企業の営業マンや流通人向けのテキストや企業PR誌をまとめたり記事を執筆した。その仕事から離れたときに、企業の人から、あれまだ使われているけど、著作権料はもらっている? ときかれた。製作協力費はもらったが、その後は知らないというと、ばかだね、もらうべきだよと言っていた。だいたい企業PRプロジェクトでの人的関係は、それが終わると縁が切れるのが普通である。私は個人的にその後も続くひとが幾人かいた。パソコンを始めた時も、そうして知り合った電気技術者に問題があると教わっていた。その彼が亡くなってしまったので、困っても困ったままだ。いま考えると、自分はそういう人たちが満足する仕事をして、喜んでもらえるもの書くというクセから抜け出ていない。今でも、頭の隅に、すでに亡くなっているかもしれない人が、どう読むだろうと思いながら書いているようなところがある。
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コメント
私も何とか協会から加入をという話沢山あるけれど、入らないことにしている。年会費だけで三つ四つも入っていると十万円にもなる。
馬鹿馬鹿しい。肩書き欲しさに入る定年退職者がけっこういる。名刺に書き込む肩書きが欲しいのだ。実際、「文芸家協会員」「短歌協会員」などと名刺にある人がいる。それはそれでいい。人それぞれである。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年5月27日 (月) 10時34分