文芸時評4月(毎日新聞4月25日)田中和生氏
村上春樹の新長編 突きつけられた幼稚さ
≪対象作品≫村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(文芸春秋)/小祝百々子「卵割」(文学界)/瀬戸内寂聴「百合」(新潮)/加賀乙彦「熊」(同)/角田光代「うなぎ屋の失踪」/山城旦敬介「旅立つ理由」(岩波書店)。
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村上春樹新作への高評価と同時に、その評価が定着する日本社会の幼稚性というところに視点をあてた評論。それだけ多様な解釈の余地を広く持った作品のようだ。
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