詩の紹介 「存在と想像の限界」関 中子
存在と想像の限界 関 中子
人を集めて
人・人・人を三つほど書いて
なんと 読ませなかったのか
木を集めて
木・木・木を三つ木の形に書いて
森と読ませたのに
(詩歌文芸誌GANYMEDE57により 2013年4月 東京都練馬区 銅林社)
紹介者・江素瑛(詩人回廊)
漢文字特有の性質をふまえた詩人のインスピレーションです。人間は自由の意志で行動する、人三人が集まると、どうしても二人がかたまり、一人が仲間外れされてしまうのはよく見られるものです。それぞれ意志のちがう集団は、気まぐれです。
しかし動けない植物は、好き嫌いは言えません。集まるほど力強く、森になるのです。
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