著者メッセージ: 乙武洋匡さん 『自分を愛する力』
最近、Twitterを通して、多くの方からメッセージや質問、悩みなどが寄せられます。
「乙武さんがうらやましいです」 「乙武さんのように生きるには、どうしたらいいですか?」
はじめは面食らいました。僕は生まれつき両手両足のない、重度の身体障害者。これまでなら、「かわいそうに」と上から目線を向けられてもおかしくない存在である僕のことを、けっして少なくない人々が、「うらやましい」と思っているようなのです。
「みんな、生きづらいんだな……」そんなことを感じずにはいられません。さらにフォロワーのみなさんとやりとりを続けていると、その生きづらさの原因が「自己肯定感のなさ」にあることが透けて見えてきました。
なるほど、そういうことか――。
たしかに僕には手も足もありませんが、自己肯定感なら売るほどあります。そこで……売ることにしました!
なぜ、両手両足のない僕が、自己肯定感に満ちあふれているのか。自己肯定感とは、どのようにして育まれていくのか。「自分を愛するためのコツ」を目いっぱい詰めこんでおきました。どうぞ、ご賞味あれ!(乙武洋匡)
(講談社『BOOK倶楽部メール』 2013年3月15日号より)
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