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2013年3月 6日 (水)

文芸時評2月(毎日新聞2月28日)田中和生氏

内容ある作品とは 革命的な「もしもし」よりも。
≪対象作品≫桐野夏生「ハピネス」(光文社)/青山七恵「快楽」(群像)/上村渉「あさぎり」(すばる)。

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コメント

半世紀前、私小説を文壇小説と言って馬鹿にしていたわれわれだった。

{私小説}は有名人にして初めて意味を持つ。そう言えば言いすぎか。有名人の小説家なら週刊誌てき興味で読めるが、無名作家の身辺雑記敵私小説などどくしゃとして興味は何もない。
川端康成の毎日の食事には興味あるが、無名作家の日常には興味がない。

そんなものだ。かつての文壇はヤクザ世界のように互いに作品を褒めあって縄張りのシンジケートを守っていた。それだけのことで、文壇の崩壊は必然だったろう。

今、同人雑誌の世界もシンジケート形成の企みを文学振興の名目でなされようとしているかに見え、互いに褒めあう仲間褒めが横行しているかに見えるのは不満だ。

もっと自分に厳しくなれ。仲間褒めする価値のある作家を見出せ。
そう言えば言いすぎか・・・・
一首献上。

仲間さへ厳しき父を望みける鍛へし文のところを見よと

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月12日 (火) 15時05分

新しい文学、今日的文学ということを考えれば、「内容」と一言で言い切る前の「今日的文学とは何か」について一言あっていいと思いますが、新聞のコメントではそこまで踏み込むのは無理でしょうが・・・

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月11日 (月) 08時18分

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