市民文芸愛好者の「文芸同人誌」の周辺(2) 外狩雅巳
(承前)② 作品評を待つ作者たち
同人誌に書いて公表するのは読んで欲しいからです。感想も聞きたいのです。合評会合は交流サロンであり論評されることで、作者としてのモチベーションを高める場でもあります。指導者を持たず全員公平な民主的な仲間組織として発足し全市民の参加を呼びかけることを建前すると、合評も知恵を絞るべきでしょう。
文芸同志会通信・文芸思潮・文学街などに送り作品評を得る方法も有ります。以前は純文学雑誌「文学界」等も同人誌作品を批評するページがありました。
全作品の批評を行うのも会に参加する権利です。私は関東同人雑誌交流会に未成熟と思われる作品の合評を提案しましたが取り上げられませんでした。それは賞を選出する前段の批評会なので当然でした。しかし、多くの作者は未熟さを具体的に指摘され納得したいのではないでしょうか。
同人誌 「相模文芸」の合評会は毎月20名前後が参加します。会合進行・会費徴収・連絡周知・会場確保と運営の煩雑さには習熟が必要です。
編集・校正・印刷などにも担当者を配置しましょう。完成したら図書館・作家・雑誌社などへの寄贈も一仕事です。
≪参照:作家・外狩雅巳のひろば≫
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