市民文芸愛好者の「文芸同人誌」の周辺(1) 外狩雅巳
図書館は高齢者で満員です。短歌俳句の愛好会で公民館も盛況です。趣味で書いた小説を応募する人も多数います。
十数年前に文芸同好会の結成を呼びかけて同人誌「相模文芸」が発足し続行中です。そのなかで今後の課題を考えてみましょう。≪参照:作家・外狩雅巳のひろば≫
①読書=書き手ではありません
当初は読書サークルにも参加を呼びかけましたが多くの方は加入をためらいました。創作は読書より困難だと知っているのでしょう。
加入者も雑感や詩歌作品が多い創刊号になりました。安易な呼びかけに応ずる人は少ないのです。実行すればわかります。
作品合評もなかなか理想的なものにするのに困難があります。印象批評や読み違いと思われる意見もかなり出ます。
批評基準を提示すれば人さまざまだと反論されます。文学には正論はないとの正論を唱える人もいます。広く文芸趣味者を参集したいとなれば同好会運営とするのが文芸読者層拡大に向け、安全運転ではないでしょうか。
7O万人都市相模原で百人の仲間を結集するという目標ですが、その困難さも思い知りました。賽の河原の石積みの十年間、そこに今があります。
高齢者の生き甲斐、文芸的知識率、文化都市、ロマンの創設ですが、取あえずは組織拡大に知恵を絞る必要が有ると思います。
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コメント
同人誌も書き手の意見を反映するのは当然で、レベルの低いところに満足せず、より高いレベルを目指す者もいる。
また、同好会で親しい人間関係を大切にして付き合いたい者もいる。
同人誌とはそのような多様なものでいいと思います。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年2月22日 (金) 16時37分