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2013年1月17日 (木)

第148回芥川賞は黒田夏子氏の『abさんご』、直木賞は朝井リョウ『何者』、安部龍太郎『等伯』

 日本文学振興会は17日、『第148回芥川賞・直木賞(平成24年度下半期)』の選考で、芥川賞には黒田夏子氏の『abさんご』、直木賞には朝井リョウ『何者』と、安部龍太郎『等伯』の2作品を選出した。
 黒田氏は史上最高齢となる75歳9ヶ月で受賞し、第70回に『月山』で受賞した森敦氏の61歳11ヶ月を大幅に更新した。史上最高齢に加え、初ノミネート、初受賞となった黒田氏の『abさんご』は、全文横書きに加え、固有名詞、かぎかっこ、カタカナを一切使用していない実験的な作品。「昭和」を舞台に知的な家庭に生まれたひとりの幼子の成長を描いている。最年長記録を更新した黒田氏は「今は受賞が遅くて良かった、という気持ちがあります」とコメント。1937年東京生まれ。教員・事務員・校正者などを経て文壇デビューを果たしている。
 直木賞を受賞した朝井氏は1989年5月31日生まれ、現在23歳。直木賞史上初の平成生まれの受賞者となった。前回、『もういちど生まれる』で第147回直木賞候補となり、今回で2度目のノミネート。
 安部氏は1955年福岡県生まれ。1990年に『血の日本史』を発表し、2005年には『天馬、翔ける』で第11回中山義秀文学賞受賞。第111回に『彷徨える帝』で候補となった。

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コメント

「早稲田文学」から芥川賞というのがいいですね。
「三田文学」「文芸思潮」などの新興文芸誌も、既成文芸誌に対抗して芥川賞受賞といかなくても、候補作家を出してほしいところです。

文芸誌の力関係もありますから、せめてぜひ候補作までは持っていってほしいです。

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月24日 (日) 07時30分

昨今の文芸批評の文体が乱脈になっているのは、良い人材がこの分野に居ないからだろう。

文芸批評ではめしが食えない時代。ゆえに人材が集まらない。そのような状況が長くあって文学の不振の時代に突入したのは、ここ十五年。( ̄ー ̄)ニヤリ

漫画ブームの興隆と重なっているのが象徴的だ。

一首献上。

  をろがみてみても虚しき神さへも信じられない
  世にぞありぬる   
            石塚邦男

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年2月 6日 (水) 00時14分

今回の芥川賞では受賞者よりも審査基準に注目した。

つまり、文学の評価基準とは「小説の文体」であることを内外に改めて示したことである。
当たり前のことなのだが、ここ10年あまりにも新奇な内容に偏る選別に偏向していたことを審査委員が反省したということだろう。
その結果、文学の価値本来の「文体」重視の評価基準を重視して選別したということである。

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年2月 2日 (土) 17時50分

芥川賞は新人賞ですから直木賞と違ってあまり信用できないところあります。
それで今回の七十五歳の方、どのようなものか楽しみなんですが・・

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年1月19日 (土) 21時02分

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