山崎ナオコーラさん「紙つぶて」と純文学作家の周辺
東京新聞に作家の山崎ナオコーラさんが「紙つぶて」というコラムを連載していたが、今月27日で終わった。この半年「東京新聞のエッセイ、読んでいますよ」とさまざまな方から声をかけられ、嬉しかった、という。
作家は小説作品では、出版社の編集部と打ち合わせするだけで、本を出して売れれば、印税が来る。それが読者の反応である。その意味で、編集部の意見だけで、読者の声による反応のない環境にあるようだ。このエッセイでは、本人にブスな女流作家という人がいるそうで、それを気にしているようなことも書いていたように思う。話題づくりかも知れないが、作家に美人である必要はない。ブスの方がいかにも才女という尊敬心をもってしまう。わたしが「この女性作家はスマートで才気がある」と思う人は大抵ブスである。だいたいナオコーラという変な名前の方が、ブスっぽい。
そこへいくと同人雑誌は書くと合評会というのがあって、必ず反応が示される。書き手にとって、それはすごいことではある。だた、見当はずれの批評があっても、少人数だから、それがおかしな批評であることを指摘するひとがいないことが多いのが欠点かもしれない。
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