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2012年11月 9日 (金)

詩の紹介 「日本語慕情」  市川つた

 「日本語慕情」   市川つた

日本人だから日本語を使って/日本人のあなたに思いを伝えたいと/それなのに言葉は一人歩きをして/大切な部分がピエロめいてあなたに到達する/大切な大切な部分だから/恐れて遠廻りして私を不在にする/言いそこね繕いのすき間から思いを逆行し/つのる程委縮し色褪せて行く/口籠り口から出したとたん/後姿の言葉になる/ただっ子のように涙を溜めた言葉になる/言葉の向こうの不可視の視線/念いの屈折 超音波の暗号/表裏まるまる捉えられない言葉の現わせない言葉の温かくって 円くって 柔らかくって/弾力があって 爽やかで 冴えていて深―い/ああ 日本語慕情
(市川つた詩選集一五八篇より(2012年9月東京都板橋区・コルサック社)

紹介者・江素瑛(詩人回廊
言葉は使うひとによって、巧く相手に心を動かすかどうかは別として、母国語が一番である。生まれてから植え付いて来たものなら相手と同じ音色の波長ですぐにも互いに響きあう。しかし日本語は隠喩的な表現が多いし、曖昧模糊、はっきりしない部分がある。理解していくにも難しい。
しかも日本語はだんだん変っていく今時、若ものは昔の日本語の美しさに気づかないようです。由紀さおりさんの日本語の歌声に、外国人のほうが日本語の美しさに魅了されたといいます。いまは伝統にない、いろいろな言葉が生まれてきます、若ものはそれを互いに認知しあう、果たして美しい日本語が時代の流れに勝ち抜けるかしら。

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