同人誌即売会「第15回文学フリマ」などのトラックバック
文学フリマ事務局通信サイトには参加者のブログのレポートがトラックバックされている。拾い読みしてみると、やはり文学フリマがあるから同人誌を作るというような傾向が読み取れる。来年は大阪で開催するというが、文学フリマのために同人誌を新しく作ろうという動きがあるのか動向が注目される。
また、来年は千葉の幕張メッセを会場に、開催もあるというが、これによって文学フリマに新しく関心を寄せる人が増えれば、さらに同人誌サークルはふえるかも知れない。
ものを書くということは時間がかかる。読むのもやはらりそれなりに時間がかかる。音楽と読書は時間を消費する。音楽はなにかをしながら聴けるが、生演奏は会場にいかなければならない。
現代は、テレビ、ラジオのほかに、レジャーが多彩にあり、それらが消費者の時間を奪い合って競争する状況になった。お笑いのコント短編傾向にみられるように、すぐ楽しめてすぐ終わるレジャーの細切れ化傾向のなか、文芸ビジネスは、ほかのビジネス産業に負ける傾向にある。
文芸同志会としては、まず作品を「詩人回廊」に連載露出して、それらを素材にして本にするというシステムが出来たとみている。「菊池寛“作家凡庸主義”と文芸のカラオケ化の精神」という連載を改稿したが、素材は同じで「なぜ『文学』は人生に役立つのか~菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の時代」にした。そこで、「詩人回廊」この部分はネット削除した。一部は読めるが全体は買わないとわからないという方式である。
今回、売り切れとなった山川豊太郎「成人男子のための『赤毛のアン』入門」も一部は同人誌「砂」に、一部はネットニュースサイト「暮らしのノートPJ・ITO」で公開している。
日ごろから個人としてオピニオンや作風を発信して置くことで、執筆者への親近感が醸成されるのではないかと思う。
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