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2012年9月 9日 (日)

第15回「文学フリマ」11月18日東京流通センター、来年は大阪で開催

11月18日に第十五回文学フリマが東京流通センターで開催されます。
 文芸同志会も参加します。同人雑誌の評論の世界では、その将来的衰退が論議されているようですが、同人誌そのものは、増え続けていると思います。それを商業的なところにつなげるのが難しいのだと思います。それは600サークルが参加する文学フリマでも同じだろうと思います。
 たまたま「文芸同人誌案内」の掲示板に、同人誌に作品を発表したら評論されてしまのか、という質問があり、ひわきさんが回答しています。「読んで欲しいのでであって、批評はされたくない」ということでしょう。気持ちはわかります。冗談ですが、雑誌に自己表現専門コーナーを設けて、つい批評をしてしまう人に読まれないようにしたらどうでしょう。実際は、書いて残るものにはなるべく悪くは書かないほうがいいような気がします。べつに貶したつもりがなくても、貶されたとか、酷評されたとか感じる人もいるので、貶すなといわれても、対応はむずかしいでしょう。
 話を戻すと、来年4月14日「第十六回文学フリマin大阪(仮)」が開催されます。文学フリマにとってはじめての関西進出となります。
事務局便りの望月代表によると、「過去に開催された「文学フリマinなごや」が地元有志による主催であったのに対し、今回はナンバリングタイトルのついた文学フリマを大阪で開催するという試み。そのため、2013年の春は東京での開催はありません。この決断に至るまで、かなり逡巡しました。東京で開催しないことでかなり多くの人の期待を裏切ってしまうことはもちろん理解しているつもりです。しかしいくつかの理由がこのタイミングで重なり合い、大阪開催を決定することになりました。」ということです。
 さらに、 「多くの人が地方開催を期待したり、必要性を感じていたことも事実です。ただ、「主催したい」という地方の有志はなかなか見つかりません。逆の立場になって考えればイベントの初心者がいきなり「やらせて欲しい」と名乗り出るなんてかなり難しいことですし、このまま呼びかけだけして待っているだけではいつまで経っても地方開催を担ってくれる有志が出てくることはないのではないかと思っていました。」
また、日本の第二の都市である大阪で、参加者が集まらずに失敗するような事になれば、「大阪でムリなら他の地方でもムリ」「東京以外での開催は成功しない」という結論になってしまい、他の地方へ展開していくことなど絶望的になるでしょう。」という。
 同人誌は、やはりその創作過程と本作りの過程を楽しむものというところに落ち着くのでしょう。

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