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2012年8月 2日 (木)

詩の紹介 コップの中の砂 大塚欽一

コップの中の砂     大塚欽一

(略)・・この世は唸り回る巨大な独楽/(略)/
(略)・・独楽は回りながらさまざまな糸で愛の色を織っていく/汝の敵を愛せよ ペットを愛せよ/(略)/ダンゴムシにも心はある/およそ天地の間に生きとし生けるものは皆虫ならずや
(略)/人は皆どこかで折り合いをつける/かくて独楽はまわりつづける 震えつつ軋みつつ 存在の只中を
(略)/愛することはともに同じ方向を凝視めること/かくてこの世は色彩々の糸で編まれていく/時空を貫いて織り上げられる巨大な愛の夕ペストリ/ならばどこまで?/どのくらいと言えるような愛は卑し愛にすぎぬ/コップの水を銀のスプーンでかき混ぜてみよう/砂粒みたいな愛は近くの粒と互いにぶつかりあい/少し揺れあって沈む 真っ赤な色もたちまち薄まる/まあ ほどよく愛する それが永き愛の道
大塚欽一詩集・「明日のための寓話」より(平成24年6月水戸市・泊船堂)

紹介者・江素瑛
愛の道を探し、応えのある愛を求め、「まあ ほどよく愛する それが永き愛の道」と結論を下したのであろうか、もともと計ることのできない愛の本質はいろいろな形で表れている。うわべの愛でも深い愛であろうとも、人の見たで区別される。もともと愛は欲望であり、与える欲望と貰う欲望、そこに満足があれ、世の中は平和である。

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