第十四回「文学フリマ」東京流通センター(6日開催)で付録になる「罠の報酬」
第十四回「文学フリマ」が5月6日に東京流通センターで開催される。今回は身内に要介護者がでて、家のなかを大変革の必要が出て、てんやわんや。そのせいで準備不足。文芸同志会の文学フリマの参加申込みできず。そのかわり会員の山川氏が文芸同人「砂」の会の運営担当になったので、「砂」(ア11ブース)会員でもある伊藤もそこで出します。新刊は「砂」誌119号。
これまで販売してきた第1回「文学フリマ」参加記念「罠の報酬」伊藤鶴樹・本体500円は、その付録とするつもり。本を整理していたら、もうこの本の印冊のしっかりしたものがない。薄れがあったりしたものばかりが少数。そこで、付録にして在庫を払います。
ここに掲載の「罠の報酬」は、その当時物品のシステムセールの企業を経済ライターとしてその実態を取材、問題があるのではないかと投資雑誌に売り込んだ。すると、雑誌側は「あの会社ね」と自主規制でボツに。
それをもとに殺人のないトリック小説化したもの。小説雑誌の編集者にも売り込んで「面白いね。ここのところは事実と判りすぎるからぼかして」かと、検討されたが、なかなか決まらないので売り込みをやめた。だいたい検討するとか保留といわれたらまずダメ。こっちも付き合っていられない。そこに大塚さんからプロ・アマ混合の文学フリマをやるというので、第1回文学フリマ参加記念出版と入れ、他に書き下ろしと、雑誌に掲載販売した作品を版権著作権を出版社から取り戻して書籍化(本当はその雑誌がうたい文句にした官能小説でなく純文学だから)。
当時のライター人材銀行の主催者から「関係のある出版社から、検討したいと話があったのはあなたの本だけ」と、たいそう信頼され仕事を紹介してもらった。たしかに、紹介された幹部はこれを読むと、どれが事実関係かわかるよ、出来ごとを面白くかくんだね、うちも頼もうと自伝や企業成長物語などの仕事を受ける元になったもの。「砂」116号を買うと付録につきます。書き下ろしのミステリーのトリックは、困った挙句に思いつたものだが、意外性があると読んだひとには好評。
また、「カフカもどき」《参照:作品紹介「時計台」》も販売します。
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