著者メッセージ:大山淳子さんTBS・講談社第3回ドラマ原作大賞受賞作『猫弁』
はじめまして。『猫弁』を書いた大山と申します。去年、この小説で原作大賞をとり、このたび初出版となりました。授賞式で、TBSの役員さんから「猫の弁当の話?」と聞かれました。 ちがいます。猫がいっぱいいる弁護士事務所のお話です。主人公・百瀬太郎は、天才レベルの頭脳の持ち主です。しかし生き方は不器用で、常に損を引き受けるお人好し。そんな百瀬が前代未聞の霊柩車ジャックの謎にせまります。貧乏で冴えない独身男の百瀬と、彼をとりまく人々の悲喜こもごも。 思わず笑顔のホット・ラストな物語です。想定外の展開に、書いている
自分が励まされました。読んでいただけば、きっと元気になれると思います。4月にはドラマが放映されます。脚本も担当しました。小説とドラマ。いろいろと変えてあります。読んでからドラマを見て、違いを楽しんでください。見たあと読むのも、一興です!(大山淳子)
(講談社『BOOK倶楽部メール』 2012年2月15日号より)
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