伊藤桂一氏が同人誌「グループ桂」の講評を行う
同人誌「グループ桂」の合評会で講評を作家の伊藤桂一氏が行う。なにしろ95歳の高齢で、健康を心配していたが、いたって元気。外出姿も年季が入っている。この姿はさまになっています。《記事参照:グループ桂のひろば》前立腺手術をした後は、さすがに衰えたかなと見えたが、やっかいなものを摘出したのですっかり体調を整えられたようで、以前より元気。詩の同人誌にはファンが多い。農民文学会の会員から、いつ先生の「囲む会」やるの?ときかれたが、それはちょっと無理。なんでも文芸家協会の理事で健康保険組合の管理もあり、新田次郎賞の選者など、かなりスケジュールが予定されているそうだ。
「グループ桂」の今号には、詩人回廊にグループ桂の同人であった友人のK氏の自伝を引用したものを載せた。それを北一郎名義で掲載。《文芸の友と生活》これについて伊藤桂一先生は懐かしがって「いや、Kさんが宝石に書いていたなんて知らなかった。わたしの作品も賞の対象になったが、あとから、それは2番目でした、とかといわれて」と、曖昧にされたそうである。
生前に言ってくれればK氏といろいろ思い出話ができたのにね、と語る。本号の編集者関係者は、このエッセイ風作品について「伊藤先生からこういう分野のものはふさわしくない、といわれるかと内心びくびくしていたが、よかったです」と安堵。私は同人で友人の追悼をしているので、よくないはずはない、と思っている。
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