文芸同人誌の友人の話
東京・秋葉原の響ルームは昨年、提携していた会社の経営者Kが亡くなってしまい、やむを得ず移転をした。K氏は文芸同人「砂」の会と「グループ桂」の同人誌をしていて、自分は彼の誘いで「砂」と「グループ桂」の同人になった。
そのいきさつは、「詩人回廊」の「文芸の友と生活」に連載中である。同人誌「グループ桂」を発行するのに「枯れ木も山のにぎわい」で彩りが欲しいというので、Kの追悼的なものを書いておくのもいいか、と想った。しかし、編集方針に適合しているかどうかわからないので、急遽「詩人回廊」《参照:文芸の友と生活》に掲示して編集者に先にチェックしてもらうことになった。K氏の自伝的な書き物に、自分との交流のいきさつを記し、回顧するという、非文芸的なところのあるものである。すると、誤字脱字や、文章のあやまりなどの指摘や話の順序の入れ替えなどの提案があり、次号の「グループ桂」65号に掲載することになった。
あくまで、彩りなので、そう長い必要はない、という話があり、適度なところまで採用し、あとは来年の発行の次号に連載しよう、とかになった。それでも400字詰め原稿用紙にすると70枚超えるそうである。
短期の連載は、体調も悪くきつかったので、そういわれると、ほっとして一息いれた状態である。Kとは事務所を借りたのは晩年になった時点だった。それまで趣味の友であっただけであったが、いざ仕事をするとなると発想が異なる相手であることがわかり、仕事の相手でなくて、趣味の交流の友でよかったと思ったものだ。
ちなみに「文芸研究月報」の発行は当初はKに頼んでいたが、その進行の手順の意見が合わず、やむを得ず他の会社に依頼したほどである。最後は事務所を共同にしたが、趣味の文芸の話相手の付き合いは続いた。
| 固定リンク
コメント