原発反対活動「あさこはうすの会」の話を聞く
大間まぐろで有名な下北半島の原発反対の「あさこはうすの会」が自由報道協会で記者会見を行ったので出席した。《記事:「大間原発開発の現状と問題点」》 この時に、記者の質問のなかで、原発反対活動は社会的な側面ばからりの視点で、日本経済が電力不足で大企業も中小企業も海外に移転している現状を省みないのか?とういうのがあった。
これは質問の前提が間違っている。企業の海外進出は、円高と国内市場の飽和縮小によるのので、電力不足によるものではない。海外には充分に電力があるというのは、どういう根拠かわからないが、タイでは洪水で生産ができない。中国も停電は年中あるある。夏に中小企業の社長は、「電力節約なんかしてるよ。機械が5台あるが、ずうと1台しか動かしていない。仕事がないからね。早く電力を使ってみたいよ」と語っていたものだ。
それから、中国の北京は電力不足に悩まされ、北京の駅ではLED照明が採用されているという。東京駅が節電で暗い時に、北京はLEDで省電力なので明るかったそうだ。
LEDは直流を活用できるシステムにすると、極小電力で照明できる。ところが日本は電力会社の交流転換を通すシステムなのLEDにしても効率が悪い。海外では、インフラがなければ直流式LEDの採用が簡単である。こういう国では、省エネ最新設備が早く普及し、日本は時代遅れになる可能性がある。
ほかにも、胃がん検診では、レントゲン撮影の使用を少なくする検診法を三上博士が開発したが、レントゲン装置の業界が普及を喜ばないために、普及しないで、医療設備のなおベトナムや東南アジアで最新検診システムが普及している。《参照:胃がん検診のペプシノゲン法》
日本には最先端技術が使われていると思うのは事実誤認である。
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