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2011年10月 3日 (月)

同人誌の周辺からあれこれ

110917_006 わたしのところに幾つかの同人雑誌が送られてきている。未知のブロガーに読ませてみようというのも、作品紹介があるからなのであろう。このところ体調がすぐれず、読んではいるが紹介は遅れている。ところが書き手のなかには、メモがあったりする。たとえば、自分の作品は「読んでくれればよいので論評はしないで下さい」というものもあった。自分にはこの気持ちがよくわかる。同人誌の書き手には書いてみただけのものという作品も少なくない。それがあるから論評というのも難しいところがある。
人間は社会的存在であるから、ほかの人間に自己の存在を認めてもらわねば生き難さができる。それが自己顕示欲の基本になる。そこからどういう人間と過ごしたいか、認め合っていきたいか、というところで、恋愛や友情の形を作り合うのである。その形を喪失することは、自分の社会形成の崩壊であり、寂しさは極まりない。友人に見せたいために自己顕示をするという側面があるのかもしれない。
 最近、おそまきながら同人誌活動がなければ交流がなかったであろう友人K氏の一周忌にお墓参りをした。K氏の会社の元社員の方とK氏がファンであった歌手・橘妃呂子さんと一緒であった。
 追悼の意味をこめて、そうした同人誌の存在のありかたを振り返る「文芸の友と生活」を記しはじめた。腕の筋肉は痛んで衰えるのと同時に、文章力もなくなるのを実感しているが、とりあえずすすめていくつもり。年配の人でないと興味がないであろうが、WEB2論理でいえば誰か一人の目にとまればよいということになる。

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