文芸時評10月(毎日新聞10月27日)沼野充義氏
高橋源一郎「恋する原発」文学表現の禁忌を解体。
澤西祐典「フラミンゴの村」若手の読ませる変身譚
《対象作品》高橋源一郎「恋する原発」(群像)/すばる文学賞・澤西祐典(1986年生)「フラミンゴの村」(すばる)/小説新人賞・滝口悠生(1982年生)「楽器」(新潮)/文藝賞・今村友紀(1986年生)「クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰」(文藝)。
「このごろ日誌」
このところ肩と腕が動かしにくくなり、最小限の書き物でセーブしている。頚椎の圧迫傾向、原因不明の血圧上昇などがあるそうだが、加齢による自然現象のひとつ考えられる。10月の頼まれごとは一段落。文学フリマ用の冊子製作にはいささか無理をした。昔はなんでもないことが、今は大仕事だ。ペースダウンは仕方がない。
「暮らしのノート」の「ニュースのひろばカテゴリー」の会員には、この刺激からか、自らブログを作るところが増えた。そういう意味で活用法に気づくのはよい傾向だ。意欲のある人には基本的なポイントをアドバイスしている。それが成功すればこちらは撤退できる。こちらはライブドアの記事提供を開始してから、そのアクセス変化状況を5年以上観察してきたので、結構分析の成果が活かせる。ノウハウの移転をしながらすこしずつ仕事を減らしている。おかげでだいぶ日常のフリー度が増した。これが本当のフリーライターである。
とは言っても、腕を動かさないが足は使わないと、としきりに散歩をする。カテゴリー《暮らしのノート・散歩》にその足取りを記していくつもり。
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