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2011年8月21日 (日)

直木賞受賞の池井戸潤『下町ロケット」の斬新性

 直木賞受賞の池井戸潤『下町ロケット』(小学館)は、町工場の題材をこれまでにない視点で描き、斬新で、爽快感のあるなエンターテイメントである。
 作者はかつて、銀行員だったらしく、中堅的町工場の経営と技術力のバランスを軸に、町工場この先は倒産か発展的拡大か、という テーマではらはらどきどきさせる。殺人などの血を流すパターンから脱皮した新趣向で、ミステリーと同じ醍醐味を味わえる。WOWOがTVドラマにするのに撮影場所に選んだのが、都立の能力開発センター。町工場にある機械の主な設備がそろっている。ここには技術習得のための看板などのデザイン科もあるので、主人公の会社「佃製作所」の看板もここで安く作ったそうだ。これからの町工場のロケにはここは最適であろう。
「下町ロケット」のドラマ化撮影の能力開発センター

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